新型コロナウイルスの影響で家で食事をとることが増え、食費が高くなったという方も多いのでは? そこで、今回は消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに、食費を抑えるなら「安いものを買って献立を決める」と「献立を決めてから買う」、どちらがいいのか教えていただきました。

コロナ時代に食費を抑えるならどっちがおトク?(安いものを買って献立を決める)vs (献立を決めてから買う)

外食を控えたり在宅ワークなどで、家で食事をとることが多くなったせいで食費が増えているといいます。食材の買い方次第で食費を抑えることは可能? お金のプロに聞きました。

●野菜の値段はそのときどきで変動する

【レタス】
5月第4週 86%
6月第1週 142%
7月第1週 92%

【ジャガイモ】
5月第4週 138%
6月第1週 134%
7月第1週 102%

【タマネギ】
5月第4週 91%
6月第1週 94%
7月第1週 93%

【ニンジン】
5月第4週 94%
6月第1週 100%
7月第1週 92%

【キュウリ】
5月第4週 97%
6月第1週 123%
7月第1週 88%

【トマト】
5月第4週 91%
6月第1週 98%
7月第1週 107%

出典:「食品価格動向調査(野菜)」農林水産省食品価格動向調査業務による調査価格の過去5か年平均価格と比較し「平年比」で表示

●特売品を買って献立を考えた方が食費を安く抑えられておトク

食費を安く抑えるコツは、1週間でも1回の買い物でもいいので、予算を決めて予算内に収まるように買うこと。買い物に行った日に特売になっている食材を買えば安上がりで、予算を守りやすくなります。一方、先に献立を決めると、その献立をつくるのに必要な食材がその日、高い場合もあり、そうなると高くても買うことになったり、せっかく決めた献立計画が崩れることに。

上の価格のように野菜の値段は天候などによって変動します。また数か月前には、米国産豚肉の高騰につられて国産豚肉も高止まりになり、「ポークショック」という状況が起こりました。「夕飯はトンカツ」と決めて買い物に行ったら高くついたという人もいるかもしれません。

旬の食材などその日の特売品をとりあえず買って、それらを組み合わせてつくれる献立をレシピ本やレシピ検索サイトで見つけた方が食費を安く抑えやすくなります。また火曜日は野菜の100円市、木曜日は肉の安売りデーなどスーパーの特売日をチェックして買い物するのがおすすめです。