この食感…クセになる♪ やみつきおつまみ「里芋カリカリチーズ」【調理家電でラク家事ごはん】

レンジで作れるヤミツキおつまみ!里芋カリカリチーズ

料理家/フードコーディネイターの橋本彩子さんに、調理家電でラクラク作れるチーズおつまみを教わってきた2021年11月の【調理家電でラク家事ごはん】。最終回を飾るレシピは、これから市場への出荷が増える里芋を使った「里芋カリカリチーズ」。

レース状のカリカリチーズでねっとりおいしい里芋をくるんだおつまみは、見た目も食感も華やか!その上比較的ヘルシーで、おうち飲みが増える季節にうれしいひと皿です。

電子レンジを使えば、里芋の調理はとっても簡単。手早くお酒のあてを作りたいときにもおすすめです。

調理時間:20分

「里芋にちょっぴりスパイスを効かせて、チーズと合わせた大人味のおつまみです。

里芋には『海老芋』や『八幡芋』などねっとり系の品種ものと、『京芋』や『八つ頭』などホクホク系の品種がありますが、このレシピに使うならねっとり系。チーズのカリカリ食感と里芋のねっとり感が絶妙にマッチします。

スパイスのエキゾチックな風味と里芋特有の味わいは赤ワインに合いますし、ビールのおつまみにもぴったりです」

材料(作りやすい分量)

・里芋……4~5個
・塩……少々
・カルダモン……少々
・とろけるチーズ……150g程度

作り方

1. 里芋を加熱する

里芋を洗って上部の硬い部分を切り落とします。真ん中にぐるりと一周、浅く隠し包丁を入れます。

里芋全体を水で濡らして耐熱皿に入れ、ふんわりラップをかけます。電子レンジ600Wで8分程度(目安)、竹串がスッと入る程度にやわらかくなるまで加熱します。

「硬い部分を取り除いておくことで食感が良く仕上がります。また、隠し包丁を入れると加熱後に皮がむきやすくなりますよ。

適切な加熱時間は大きさによっても異なるので、まず5~6分ほど加熱し、竹串を刺して様子を見て、硬いようなら2~3分追加で加熱してください」

2. 里芋の皮をむき、潰して味を付ける

加熱した里芋は熱いうちにキッチンペーパーで包みながら皮をむきます。

「冷めてしまうと皮がむきにくくなるので、熱いうちにむいてください。キッチンペーパーでくるんで、その上から皮をずらすようにしてむけば滑らずに手も汚れません」

フォークで潰して、塩とカルダモンをふり、全体をよく混ぜます。

「潰し具合はお好みで。食感が残ったほうがよければ全体を軽く、なめらかなほうがよければ念入りに潰しましょう。チーズにも塩分があるので、塩は軽めにしてください」

3. 里芋をひと口大に丸める

手を濡らし、潰した里芋をピンポン玉くらいの食べやすい大きさに丸めます。

4. チーズを電子レンジで加熱する

電子レンジのターンテーブル、または平たい耐熱皿にクッキングシートを敷きます。

大さじ1杯程度のチーズを、7~8cmくらいの大きさに円く薄く広げます。

電子レンジ600Wで 1分30秒を目安に加熱し、チーズが溶けてふちがうっすら色づいたら取り出します。

手早くチーズの上に丸めた里芋をのせ、ナイフやヘラでチーズを縁から外して折るようにくるみます。

「チーズは色の違う2種類が混ざったものを使うと、2色のレースになって見栄えよく仕上がります。

加熱しすぎてしまうと里芋にかぶせるときにチーズが割れてしまうので、色づきがわかりにくい場合は全体が溶けてレース状になっていればOKです。また、庫内が温まっていると火が通りやすいので、2回目からは短めに加熱してください」

アペロのお供にしたい大人な味わい

ほんのり香るカルダモンが、里芋の素朴な風味を洗練させ、品の良い味にまとめていました。チーズの塩気が効いていて、おつまみとしてちょうど良い塩加減です。

「カルダモンがチーズと里芋の風味を繋げ、良いアクセントにもなります。チーズは薄く広げたほうが見栄えよく、カリッと仕上がりますよ。

カルダモンの代わりに山椒を使えば和風に、ブラックペッパーならビールに合うおつまみになるので、お好みのスパイスを試してみてください」

季節のおいしい食材を使ったおつまみは、その時期ならではのおいしさを楽しませてくれますね。里芋は皮をむくのが少々面倒ですが、橋本さんに教わったやり方なら手軽に調理ができるので、おうちで簡単におつまみを用意したいときにもぴったりです。

ヘルシーな食材にチーズを合わせて、お手軽おつまみに!

本連載で橋本彩子さんが教えてくれた、4つのチーズおつまみ。ヘルシーかつ十分な満足感があって、晩酌の時間が待ち遠しくなるようなレシピばかりでした。

「フルーツや野菜もチーズと合わせたらおつまみとして満足できるひと皿に仕上げることができますし、肉料理にもコクや旨みをプラスできます。

合わせたいお酒によってスパイスやチーズを変えれば、お好みのアレンジを楽しめますよ。オーブントースターや電子レンジを使って様子を見ながら調理をすれば焦げ付きなどの失敗も防げますし、あと片付けも楽ちんです」

どれも調理時間は20分程度なのに、見栄えが良くて、味わい深くてクセになるおいしさ。おうち飲みのおつまみやおもてなしレシピとして、これからの季節に大活躍してくれそうですね。

文・取材/神山 彩子
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)