何気ないスーパーでのお買い物。みなさんは食材をカゴに入れるときに心がけていることはありますか? 料理研究家でダイエットカウンセラーのおにゃさんによると、太っている人とやせている人では食材の選び方が少々違っているといいます。今回はそのちょっとした違いについて詳しく教えてもらいました。

太っている人とやせている人で買い物カゴの中身が違う!?

みなさんは買い物に行ったら、どういう基準で食材を選んでいますか? 家族や自分の好物でしょうか?

私は職業柄、食品の原材料や栄養成分表示をチェックすることが多いのですが、夫は他人のカゴの中が気になるのだそう! その理由を夫に尋ねると、「やせている人と太っている人が選んでいるものを比べると、食材の選び方が違くておもしろいんだよね!」とのことでした。

確かにそうかもしれない!(笑) と思わず頷いてしまいましたが、私はこれまで、やせられない女性をたくさん見てきました。太っていた頃とやせたあとでは、確実に選ぶものが違うし、味覚も変わってきます。やせた後のみなさんは、太っていた頃に選んでいた食材を買う頻度は低くなる傾向が高いです。

●やせられない人が買っている食材の傾向

今回は「太る人と太らない人の食材の選び方」において、菓子パンやスナックなど、わかりやすいものではなく、目から鱗の見落としがちなポイントをご紹介したいと思います。

【その1:〇〇の素や練り製品】

ここでいう〇〇の素というのは、パスタソースやレトルトカレー、カレーやシチューのルーなど、食材を入れるだけでき上がる「〇〇のソース」などです。また、練り製品は、はんぺん、ちくわ、かまぼこ、かにかま、さつま揚げなどを指します。

忙しい人や料理が苦手な人は便利でうれしい商品ですよね。だれがつくってもおいしくでき上がりますし、食材をたくさん買い揃える必要もない。練り製品についても、調理不要で袋から出すだけです。しかもおいしい!

ただ、こういった食品には「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」といった甘味料や小麦粉がじつはたくさん含まれているのです…! まさか太るものが入っているとは思わないですよね。

【その2:お総菜やお弁当】
スーパーやデパートのお総菜やお弁当はおいしいですよね! おまけに普段自分がつくらないようなおかずがたくさん売っていますし、彩鮮やかで食欲がそそられます。

ですが、市販のお総菜やお弁当は、焼き魚や枝豆類などを除き、一般的には、濃いめの味つけになっていて、タレには甘味料がたっぷり。お弁当においては、ご飯がこんもりと盛られていることが多かったり。

バランスの良い食事をしたつもりでも、お総菜やお弁当の頻度が高ければ、なぜかやせない現象に陥ります。

【その3:味つき肉】
お肉でも、すでに下味がついているものが売っています。まさに焼くだけ! といった商品で、だいたい甘辛・甘めの下味がついていて時短にもなりますよね。

プルコギ、カルビ牛肉、みそ漬け、ショウガ焼き。甘辛というと、なんのタレが入っているか今までの流れで想像がつくかと思われますが、糖類がたっぷり入っているものが多いのです。また、添加物も多く含まれています。

また太ることと直結しませんが、味つき肉は古くなった肉に下味をつけることで、消費期限を伸ばしていることが多いので、新鮮度を考えても微妙な場合も。

●やせている人が選ぶ食材とは?

では次に、太らない・やせている人はどんなものを買っているのか? を紹介したいと思います。

これは、ズバリ「素材そのものを買う!」につきます。素材そのものとは、調理されていない野菜・きのこ・海藻、肉・魚等です。

やせられない人が買う食材はなんとなく「加工品」が多くなりがちですよね。加工品というのは、字のごとく加工された品。加工されているものは、買い手側には分からないものがたくさん使われています。そうして、知らず知らずのうちに太っていくのですね。

太らない人・やせている人は加工品を買う頻度が低いか、もしくは加工品でも太る成分が入っていないものを上手に選んで活用しています。

最初から調理されているものを買えば、手間暇がかからず楽ですが、肉や魚をただ焼くときも味つけは塩コショウやしょうゆで十分! 野菜は切ってレンジでチンするだけ、ちぎってサラダにするだけ、それだけで十分なのです。

なかなかやせられないという悩みがある方は、まずは食材を見直して、なるべく「素材そのもの」を買うようにしてみてくださいね。