更年期の不調が起こる人って?身につけておきたい知識と治療法
不安を抱える人が多い更年期障害。いざそのときが来た際に、知識を蓄えておくことは大切ですよね。
そこで、少しでも健康で快適に過ごすために、産婦人科医の宋美玄さんに更年期について詳しく教えてもらいました。
だれでも訪れる更年期。そのときのための正しい知識とは?(※画像はイメージです)
ESSE世代の読者にとっては気になり始めるテーマ。むやみに恐れず正しい知識を身につけて!
【環境の変化やストレス、気質など、複合的な要因も】
女性ホルモンの急激な減少はだれもに起こること。そこに、仕事や家庭のストレスなどの環境要因と、体質・気質などが組み合わさり、症状に個人差が出ます。
規則正しい食事や睡眠、適度な運動なども大事ですし、つらければ病院を受診し、ホルモン補充療法を受ければ、症状は改善して快適に過ごせます。
また、大豆イソフラボンを取ると体内でエクオールという成分に変換され、女性ホルモンと似た働きをするといわれます。ただし、体質によりエクオールをつくれる人とつくれない人がいるため、サプリメントを利用しても。
【婦人科や、症状によっては女性泌尿器科へ受信を】
更年期の症状かな、と思ったらまずは婦人科を受診。血液検査で女性ホルモン値を調べ、問診と合わせて更年期障害かどうかを診断します。そのうえで、ホルモン補充療法などで症状が改善すれば、更年期の症状ということに。
治療には保険が適用されます。もし治らなければほかの病気の疑いもあるので、その場合は専門医へ。更年期だからといって自己判断で放っておくと、病気を見逃すこともあるので注意して。また、頻尿や尿漏れが気になる場合は、女性泌尿器科を受診するのもよいでしょう。
【ホルモン値のセルフ検査やオンライン相談、サプリも】
病院に行く前にホルモン値をセルフチェックしたり、オンラインで更年期の悩みや体調について相談できるサービスも。更年期はだれもが通る道だからこそ、1人で悩まず商品やサービスを上手に活用して快適に。サプリメントも、自分に合うものを取り入れて。
※フェムテックとは、Female(フィメル/女性)とTechnology(テクノロジー)をかけ合わせた言葉で、女性の体の悩みを解決するための商品やサービスのこと。
<エクオール含有食品>
大豆を乳酸菌で発酵させた成分、エクオール。4粒で1日に取りたいエクオール(10mg)を摂取でき、ゆらぎ期の女性の健康と美容をサポートする。
・エクエル ¥4320(大塚製薬)
<ホルモン検査キット>
自宅で自己採血し、ホルモンチェック。郵送して結果はスマホで確認できます。クリニックとも連携しているため、気になる結果が出たら受診を。
・canvas Menopause Check(更年期) ¥16500(Vitalogue Health)
<LINE連携サービス>
毎朝LINE上で体調登録し、不調を可視化。月最大5回の心理カウンセリングやパートナーとの共同利用で更年期女性の心をケア。
・よりそる ¥2178/月
<オンライン相談>
女性ホルモンの変化による更年期、膣ケア、性の悩みなど、1人で抱えがちな課題に寄り添い、正しい情報を伝え、悩みに応えるオンライン相談サービス
・TRULY相談料金¥1500/1回
ひと口に更年期障害といってもその重さや症状は人それぞれ。体の変化に伴う不調に気づき、現在治療中の「studio hi_bi」主宰 日比響子さんにお話を伺いました。
ホリスティックセラピスト。体と心をゆるめて本来の自分を取り戻すメソッド「hi_biゆるケア」を軸に活動中。
指の関節の軽いこわばりから始まり、半年後には原因もわからず足の甲などが腫れるようにもなり、もしかして更年期障害? と思って昨年春、54歳のときに更年期外来のあるクリニックを受診しました。すでに1年以上生理がないこと、ホルモン数値がかなり低いことから先生いわく、更年期ど真ん中であり、いろんな不具合が起きて不思議ではないとのこと。
HRT(ホルモン補充療法)として処方されたパッチ剤
パッチタイプの薬でHRT(ホルモン補充療法)を開始しました。
丸い透明なシール状のものを下腹にはる。3日に1回交換。
その日の心もちで症状の強弱が変わるので、ストレスをためないことを重視。無理せず周りに頼る、しっかり休む、「好き」を優先するなど、自分を大切に。1年が過ぎ、症状はかなり改善しました。体に大きな変化が訪れる更年期、人生もシフトチェンジする大事なタイミングなのかなと思います。
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
丸の内の森レディースクリニック院長、ウィメンズヘルスリテラシー協会代表、産婦人科医、医学博士。さまざまな女性の体の悩み、妊娠・出産、セックス、女性の性などについて女性の立場からの啓蒙活動を行う。
そこで、少しでも健康で快適に過ごすために、産婦人科医の宋美玄さんに更年期について詳しく教えてもらいました。
だれでも訪れる更年期。そのときのための正しい知識とは?(※画像はイメージです)
更年期の正しい知識を身につけて、不安を軽減!
ESSE世代の読者にとっては気になり始めるテーマ。むやみに恐れず正しい知識を身につけて!
●更年期の不調が起きる人と起きない人との差は?
【環境の変化やストレス、気質など、複合的な要因も】
女性ホルモンの急激な減少はだれもに起こること。そこに、仕事や家庭のストレスなどの環境要因と、体質・気質などが組み合わさり、症状に個人差が出ます。
規則正しい食事や睡眠、適度な運動なども大事ですし、つらければ病院を受診し、ホルモン補充療法を受ければ、症状は改善して快適に過ごせます。
また、大豆イソフラボンを取ると体内でエクオールという成分に変換され、女性ホルモンと似た働きをするといわれます。ただし、体質によりエクオールをつくれる人とつくれない人がいるため、サプリメントを利用しても。
●更年期が気になり始めたら何科を受診すればいい?
【婦人科や、症状によっては女性泌尿器科へ受信を】
更年期の症状かな、と思ったらまずは婦人科を受診。血液検査で女性ホルモン値を調べ、問診と合わせて更年期障害かどうかを診断します。そのうえで、ホルモン補充療法などで症状が改善すれば、更年期の症状ということに。
治療には保険が適用されます。もし治らなければほかの病気の疑いもあるので、その場合は専門医へ。更年期だからといって自己判断で放っておくと、病気を見逃すこともあるので注意して。また、頻尿や尿漏れが気になる場合は、女性泌尿器科を受診するのもよいでしょう。
●更年期を快適にするフェムテック製品って?
【ホルモン値のセルフ検査やオンライン相談、サプリも】
病院に行く前にホルモン値をセルフチェックしたり、オンラインで更年期の悩みや体調について相談できるサービスも。更年期はだれもが通る道だからこそ、1人で悩まず商品やサービスを上手に活用して快適に。サプリメントも、自分に合うものを取り入れて。
※フェムテックとは、Female(フィメル/女性)とTechnology(テクノロジー)をかけ合わせた言葉で、女性の体の悩みを解決するための商品やサービスのこと。
<エクオール含有食品>
大豆を乳酸菌で発酵させた成分、エクオール。4粒で1日に取りたいエクオール(10mg)を摂取でき、ゆらぎ期の女性の健康と美容をサポートする。
・エクエル ¥4320(大塚製薬)
<ホルモン検査キット>
自宅で自己採血し、ホルモンチェック。郵送して結果はスマホで確認できます。クリニックとも連携しているため、気になる結果が出たら受診を。
・canvas Menopause Check(更年期) ¥16500(Vitalogue Health)
<LINE連携サービス>
毎朝LINE上で体調登録し、不調を可視化。月最大5回の心理カウンセリングやパートナーとの共同利用で更年期女性の心をケア。
・よりそる ¥2178/月
<オンライン相談>
女性ホルモンの変化による更年期、膣ケア、性の悩みなど、1人で抱えがちな課題に寄り添い、正しい情報を伝え、悩みに応えるオンライン相談サービス
・TRULY相談料金¥1500/1回
●更年期障害、こんなふうにつきあってます
ひと口に更年期障害といってもその重さや症状は人それぞれ。体の変化に伴う不調に気づき、現在治療中の「studio hi_bi」主宰 日比響子さんにお話を伺いました。
ホリスティックセラピスト。体と心をゆるめて本来の自分を取り戻すメソッド「hi_biゆるケア」を軸に活動中。
指の関節の軽いこわばりから始まり、半年後には原因もわからず足の甲などが腫れるようにもなり、もしかして更年期障害? と思って昨年春、54歳のときに更年期外来のあるクリニックを受診しました。すでに1年以上生理がないこと、ホルモン数値がかなり低いことから先生いわく、更年期ど真ん中であり、いろんな不具合が起きて不思議ではないとのこと。
HRT(ホルモン補充療法)として処方されたパッチ剤
パッチタイプの薬でHRT(ホルモン補充療法)を開始しました。
丸い透明なシール状のものを下腹にはる。3日に1回交換。
その日の心もちで症状の強弱が変わるので、ストレスをためないことを重視。無理せず周りに頼る、しっかり休む、「好き」を優先するなど、自分を大切に。1年が過ぎ、症状はかなり改善しました。体に大きな変化が訪れる更年期、人生もシフトチェンジする大事なタイミングなのかなと思います。
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【宋美玄さん】
丸の内の森レディースクリニック院長、ウィメンズヘルスリテラシー協会代表、産婦人科医、医学博士。さまざまな女性の体の悩み、妊娠・出産、セックス、女性の性などについて女性の立場からの啓蒙活動を行う。