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生活支援ロボットなどの移動体は、人との接触を減らすことを可能にするため、新型コロナウイルス感染症対策にも有用だと考えられ、一層の実用化・普及推進が期待されている。
マブチモーター株式会社は、移動体や協調ロボットは感染症対策だけでなく、人手不足という社会課題の解決につながる手段と捉えている。そのため、移動体用モーターや協調ロボット用モーターといったブラシレスモーターの開発に注力しているが、この度、同社が開発した移動体用モーターを搭載した搬送用自律移動ロボットが、神奈川県推進「令和3年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」への参画が決定したことを2021年10月12日に発表した。

●移動支援ロボット『Mighty』
今回採用されたロボットは株式会社Piezo Sonic製の搬送用自律移動ロボット『Mighty』で、「移動支援ロボット」というプロジェクトテーマにおいて自律移動ロボットを導入し、屋外駐車場から病院本棟入口までの誘導・案内を実証するというものだ。同ロボットに搭載されているのは、同社が開発した移動体用モーター「IS-74BZA」及びコントローラー「DS-34EC1」。「IS-74BZA」は気密性の高い防水構造で、かつ薄型設計で取り付けスペースのスリム化を実現することが特長である。また、同リモコンは、ISシリーズの制御に最適化した駆動用回路で、保護構造IPX4を採用。低電気ノイズにも対応している。
2019年に協力関係がスタートした同社とPiezo Sonicは、「小型・軽量で高トルクのモーター」というユーザー要望に対して、モーター単品の機能部分だけでなく制御も含め技術者の交流を重ね、Mightyの開発を実現した。

■【動画】【紹介動画】搬送用自律移動ロボット “Mighty”:

▼移動体用モーター「IS-74BZA」:

・瞬時最大出力
280W(24V作動時 10sec max.)

・定格出力
200W(24V作動時)

・定格トルク
0.6Nm

・使用電圧
24V/36V/48V

・サイズ
60.0mm × 60.0mm × 長さ:44.5mm

・重量
約650g

▼コントローラー「DS-34EC1」:

・電源電圧仕様
9Arms

・定格出力電流
9Arms

・最大出力電流
50Apeak

・駆動方式
正弦波駆動(進角マップ)

・インターフェース
CAN通信

・サイズ
W:116mm × D:88mm × H:29mm

・重量
220g

・防水対応
IPX4

・低放射ノイズ
CISPR32 Class A, Class BとEN55011 Class A, Class Bに準拠

・高耐ノイズ
IEC 61000-4-3準拠(車いす規格対応)


左:搬送用自律移動ロボット「Mighty」(Piezo Sonic社)、中央:移動体用モーター「IS-74BZA」、右:コントローラー 「DS-34EC1」

●今後の展開
同社は今後も小型・軽量・高トルクといった特長のあるモーターのご提供を通じて、利用者と共に人々の安全で快適な生活に貢献してくと述べている。また、これまでPiezo Sonicは、第25回おおた工業フェアや、HANEDA INNOVATION CITYオープニングイベント等でMightyのデモンストレーションを行っており、今後もつくばチャレンジ2021(2021年10月)への参加や2022国際ロボット展(2022年3月)への出展等を予定している。

神奈川県「新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」:
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/jisso.html


(ロボスタ編集部)