栃木県は14日、新型コロナウイルス対策などを盛り込んだおよそ250億円の9月の補正予算案を発表しました。補正後の一般会計は1兆1014億円となります。

県が編成した補正予算案のうち新型コロナウイルス対策の医療体制の強化として入院が必要な患者を受け入れた医療機関への協力金として43億円、また軽症の患者を受け入れる既存の4つの宿泊療養施設の借り上げの継続などに21億円を計上しています。

一方、7月に静岡県熱海市で起きた大規模な土石流災害を受けての堆積土砂の除去などの緊急事業費に6億円、千葉県八街市で児童の列にトラックが衝突した事故を受けての通学路の安全確保の事業費として2億円など安全安心な暮らしに関する予算を計上しています。

このほか今年4月に施行された県犯罪被害者等支援条例に基づき犯罪に巻き込まれた人やその遺族などへの見舞金が初めて計上されたほか、県が11月までに開設を目指す予期しない妊娠などに関する相談窓口の運営に関する経費も盛り込まれています。

補正予算案のうち100億円は15日行われる県議会の臨時会議で採決が行われ、そのほかは22日から始まる県議会に提出、10月15日に採決が行われる予定です。