根掘り葉掘りなんでも知りたがる70代の母。そこには理由が…
主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。
今回は、家族の行き先や帰宅時間を知りたがる母について。
母は孫のことについて、なんでも知っていたい人です。今でこそ、私に「放っておいてあげて」と止められ、母の思い通りにはなっていないのですが、今日の予定・何時に家を出るのか・何時に帰宅するのか・夕食が必要なのか・だれと過ごすのか(…さすがに名前を言われてもわからないでしょうから訊かないにしても、話してもらえたらとってもうれしそう)。
家族のことを知りたがる母(※写真はイメージです。以下同じ)
成長した娘とは一定の距離感を保とうとする私が訊かないことを、まぁ根掘り葉掘り、よ〜く訊きます。孫だけではなく、同居を始めた当初、私はまもなく40歳だったのですが、どこに行き、何時に帰宅するのか、よく聞かれたものです。今でも訊かれます(汗)。小・中学生じゃないんだから…と思いつつ、知りたいし訊きたいのだから仕方がない。
今は「わからない・決まっていない」と答えてみたり、あえて遅めに伝えて、自分時間をキープしてみたりして。
でも、“人には人の事情”があるもの。母なりに、訊く理由があるのです。彼女は元がとても優しい人なので、家族が帰宅するまでに、自分ができることはしておいてあげたいと思ってくれます。
たとえば、孫たちの帰宅に合わせてお風呂を溜めておくとか、私が帰宅する前に、掃除機がけは終わらせておいてあげたいなど。ありがたいことでもあります。
ほかにも、自分が安心したい…もある様子。家にひとりだと、「なにかあったらどうしよう」「なにかしでかしてしまったら?」と不安になるようなのです。
その証拠に、私が帰宅しただけで「娘が帰宅すると気が抜けるわ。安心する〜」と言います。正直、私も母と同程度怪しいので、頼りになるわけではないのですけれど(笑)。
ある朝、いつものように二女に色々聞いた母に返ってきた言葉に、私は吹き出しました。「それ、(おばあちゃんに)必要?」。笑いが止まらない。彼らの成長と共に、「それはいいから」「今言わないとダメなの!?」「これ以上はいいでしょ!」と、跳ねのけられています。
でも、母もすごいのです! 大好きな孫に言われた言葉ですから、落ち込んだりしません。「今日は、こう言われたのよ〜」アハハハと、かなり楽しそう。もう、そちら側で勝手にやってほしい私です。
お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「“いま”と“みらい”のへや
」にて最新情報を更新中
今回は、家族の行き先や帰宅時間を知りたがる母について。
どこに行き、何時に帰宅するのか、なんでも知りたい70代の母
母は孫のことについて、なんでも知っていたい人です。今でこそ、私に「放っておいてあげて」と止められ、母の思い通りにはなっていないのですが、今日の予定・何時に家を出るのか・何時に帰宅するのか・夕食が必要なのか・だれと過ごすのか(…さすがに名前を言われてもわからないでしょうから訊かないにしても、話してもらえたらとってもうれしそう)。
家族のことを知りたがる母(※写真はイメージです。以下同じ)
成長した娘とは一定の距離感を保とうとする私が訊かないことを、まぁ根掘り葉掘り、よ〜く訊きます。孫だけではなく、同居を始めた当初、私はまもなく40歳だったのですが、どこに行き、何時に帰宅するのか、よく聞かれたものです。今でも訊かれます(汗)。小・中学生じゃないんだから…と思いつつ、知りたいし訊きたいのだから仕方がない。
今は「わからない・決まっていない」と答えてみたり、あえて遅めに伝えて、自分時間をキープしてみたりして。
でも、“人には人の事情”があるもの。母なりに、訊く理由があるのです。彼女は元がとても優しい人なので、家族が帰宅するまでに、自分ができることはしておいてあげたいと思ってくれます。
たとえば、孫たちの帰宅に合わせてお風呂を溜めておくとか、私が帰宅する前に、掃除機がけは終わらせておいてあげたいなど。ありがたいことでもあります。
●「家にひとり」が不安な母。なにかあったらどうしよう?
ほかにも、自分が安心したい…もある様子。家にひとりだと、「なにかあったらどうしよう」「なにかしでかしてしまったら?」と不安になるようなのです。
その証拠に、私が帰宅しただけで「娘が帰宅すると気が抜けるわ。安心する〜」と言います。正直、私も母と同程度怪しいので、頼りになるわけではないのですけれど(笑)。
●「今言わないとダメなの?」と言われても母は楽しそうです
ある朝、いつものように二女に色々聞いた母に返ってきた言葉に、私は吹き出しました。「それ、(おばあちゃんに)必要?」。笑いが止まらない。彼らの成長と共に、「それはいいから」「今言わないとダメなの!?」「これ以上はいいでしょ!」と、跳ねのけられています。
でも、母もすごいのです! 大好きな孫に言われた言葉ですから、落ち込んだりしません。「今日は、こう言われたのよ〜」アハハハと、かなり楽しそう。もう、そちら側で勝手にやってほしい私です。
【若松美穂(わかまつみほ)】
お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「“いま”と“みらい”のへや
」にて最新情報を更新中