この姿で超イケボなの!?『ドラえもん』誕生日SP登場のドラヤキ星人、豪華ゲスト声優陣の注目ポイント
9月3日は、国民的キャラクター・ドラえもんの誕生日！ それを記念して本日9月4日（土）、テレビ朝日では「ドラ誕祭り」と銘打って盛大にお祝い。午後5時からのレギュラー枠では『ドラ誕2021直前スペシャル』、そして午後6時56分からは特別番組『ドラえもん誕生日スペシャル』を放送。
なんと1日に2回『ドラえもん』が楽しめるスペシャルな1日、まさに「ドラ誕祭り」となっている。
（画像はすべて©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ＡＤＫ）
今回、ゴールデンタイムの『ドラえもん誕生日スペシャル』で放送される長編新作ストーリーは、その名も「どら焼きが消えた日」。スペシャルならではの壮大なスケールで描かれる大冒険ストーリーだ。
このタイトル通り、なんとドラえもんの大好物・どら焼きが街中からこつ然と消えてしまう事態が発生…。
がく然とするドラえもんの前に現れたのは、謎の“ドラヤキ星人”。
このままでは、地球上からどら焼きがすべて奪われてしまう…！と怒りに震えるドラえもんは、「この星のどら焼きは僕が守ってみせる！」と勇ましく立ち上がるが、はたしてドラえもんと“侵略者”ドラヤキ星人の対決はどんな結末を迎えるのか？
◆ドラえもんは、どら焼きがこんなに好きだった！
そんな大注目の長編新作ストーリー「どら焼きが消えた日」について、アニメ『ドラえもん』の小倉宏文監督がポイントを解説してくれた。
小倉監督：「今回は原点に帰って、“ドラえもんにとって、どら焼きとはなんぞや？”というところを突き詰めてみました。
どら焼きがドラえもんの大好物であるってことは、みなさん漠然と固定の概念として知っていると思うんですけど、じゃあどれほど好きなのかっていうところを描いてみたかったんです。どら焼きを守るためなら、命を捨てようとするまで好きなんだと（笑）。
劇中で“どら焼き”が入ったある英語のセリフが登場するんですけど、今回はそこに尽きますね。そのセリフが今回のキャッチになると思います」
◆謎の“ドラヤキ星人”のデザインは…監督のメモ書き!?
また、今回の注目ポイントのひとつとなっているのが、謎の“ドラヤキ星人”。
頭はそのままどら焼きの形で、そこからニョロニョロと宇宙人のような手足が生えているこのシンプルな姿。着想はどこからきたのか聞いてみると…
小倉監督：「あのデザインは、僕がシナリオ会議中に書いたメモ書きですね（笑）。ドラヤキ星人というワードが会議で出始めて、宇宙人っていうことなら『こんな感じなんじゃないの？』ってその場で書いたんです」
実際の“メモ書き”
――それは驚きです。書きながら、どんな意図があったんですか？
小倉監督：「『ドラえもん』の世界観なので、宇宙人といってもあまりリアル志向のものは似合わないなと。また今回、ある主要キャラクターがこの“ドラヤキ星人”の姿形をマネするという描写もあるので、あまり複雑な形になるとそのキャラクターの個性も反映させられないと思い、シンプルさを心掛けました。シンプルなほうがやっぱり愛着が湧くし、動かしやすいですからね」
◆豪華ゲスト声優陣が“イケボ”な理由
そして今回、この“ドラヤキ星人”たちの声を豪華ゲスト声優陣が務めることも話題になっている。
ドラヤキ星人の中でも切れ者の司令官を演じるのは、水瀬いのり。その手下で先遣隊として地球を訪れるドラヤキ星人たち2人を演じるのは、前野智昭と小松未可子。また、ドラヤキ星人の通信士役は森川智之が務める。
このキャスティングについてもポイントを聞いた。
小倉監督：「“ギャップ萌え”を狙ったのは確かですね（笑）。ドラヤキ星人はあの姿なので、変な声を発するかと思いきや、“イケボ”でかためられてるという（笑）。なんというか、かっこいいと思わせたかったんです。
そして、司令官が水瀬いのりさんであるというのもポイントです。ふつうは大御所の人がボスのような声を出すというのがテンプレだと思いますが、そこを反対にしたいなと。司令官がいちばん若い、という微妙にズレた感じになることで、クスッという面白さが出て、怖くもなくなると考えました。ぜひ、そこも楽しんでほしいです」
