夢のウェディングドレスを試着して笑顔の花嫁(画像は『The Daily Star 2021年8月28日付「Bride who recovered from car accident overjoyed after trying on dream wedding dress」(Image: TLC)』のスクリーンショット)

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事故で足を失いかけるほどの大怪我をして、準備していたウェディングドレスを着ることができなくなってしまった花嫁。失意のどん底にいた彼女だったが、このほどイギリスのテレビ番組に出演し、新しいドレスに出会うことで再び自信を取り戻した。『The Daily Star』『Daily Mail Online』などが伝えている。

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イギリスで放映している『Say Yes To The Dress Lancashire』は、英ランカシャー州コルンにあるブライダルブティック「アバ・ローズ・ハミルトン」で一流スタイリストのゴック・ワン氏(Gok Wan)が女性たちに夢のウェディングドレスを提供する番組で、数あるドレスの中から自分にぴったりなものを見つけて「イエス」と答えるルールだ。

2年前にトラックに轢かれ、足を失いそうになるほどの大怪我のため手術を受けたエミリーさん(Emily)は、その後体重が増えてしまい体型が変わったことで最初に購入したレースがついたAラインのウェディングドレスを着ることができなくなってしまった。すっかり自信を失ってしまったエミリーさんだったが、このたび新しいドレスを探すため番組に出演した。

エミリーさんが再び自信を持ってウェディングドレスを着ることができるように手助けしたいと考えていたワン氏は、「彼女にとって、このブティックに足を踏み入れるだけでも勇気のいることだったでしょう。私の仕事は彼女に新しい体を愛することを教え、できれば完璧なドレスを見つけてあげることです」と思いを明かした。

一方でエミリーさんは当時、このように述べていた。

「足を失いそうなほどの怪我をしたので、また一から歩く練習をしなければなりませんでした。今は回復に向かっていますが、ここまで治るのに1年以上かかりました。その間、体重がかなり増えて服のサイズが9号から19号に変わりました。自分が嫌いで、自分の見た目が嫌いです。私の自信は粉々に砕かれてしまったのです。」

そして「私の頭の中にはこうあるべきだというイメージがありますが、そんな風にはなれないことはわかっています」と以前と体型が変わってしまったことを嘆いた。

それに対しワン氏は、「その体を嘆くのをやめ、そのドレスを嘆くのをやめ、過去を嘆くのをやめ、完全に未来に向かって進みましょう」と新しいドレスの試着を勧めた。

1着目のドレスを着たエミリーさんは、鏡の中の自分の姿を見て「とても気に入ったわ」と微笑み、胸のうちをこう明かした。

「最初のドレスを試すことはとても意味のあることです。私は恐怖心を克服したのです。私は自信がなくてとても苦しかったのです。だからこんな気持ちになるとは思ってもみませんでした。」

さらに「1着目のドレスを着たことでずいぶんとリラックスできました。他のドレスも見てみたくなりました」と続けた。

ワン氏はエミリーさんが自信を取り戻したことを受け、今の自分の体を好きになるようウエストを引き締める細いストラップを試してみることを提案した。そしてもともと持っていたドレスのベールとベルトを2着目のドレスに合わせた。

それを着たエミリーさんは「泣かないようにしています。とても気に入りました。鏡を何かで隠すことなくこんなに長く自分を見ていたのは初めてです。こんなに自分のことを好きになれるなんて思ってもみませんでした。たかがドレスなのに、すっかり忘れていた自分の中の何かが解き放たれたような気がして不思議な気分です」と笑顔で語った。

ブティックを一緒に訪れた母親のサマンサさん(Samantha)と妹のシャーロットさん(Charlotte)は、ドレス姿のエミリーさんを見て驚き「これからバージンロードを歩いて、人生最高の日を迎えようとしているように見えます」と喜んだ。

ワン氏は待ちきれず、エミリーさんにこう問いかけた。

「あなたは今、この真新しくて美しい、勇気ある勇敢な体で結婚できるだけの自信がありますか? そしてそのドレスにイエスと言えるだけの勇気がありますか?」

これにエミリーさんは、満面の笑みで自信を持って「イエス」と答えている。

画像は『The Daily Star 2021年8月28日付「Bride who recovered from car accident overjoyed after trying on dream wedding dress」(Image: TLC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)