【海外発!Breaking News】ミドルネームを“ティンカーベル”に改名した女性 1年半かけてパスポートを取得(英)
妖精やディズニーが大好きだというイギリス在住の女性は、自身のミドルネームを“ティンカーベル”という単語が入ったものに公式に変更した。所有していたパスポートの氏名変更も申請したが、「ディズニーの許可が必要」と言われてしまいスムーズにいかなかった。その後、1年半をかけてようやくパスポートを手にすることができた女性は「そもそもこんな騒動は必要ない」と時間のかかり過ぎたパスポート申請に不満を漏らしている。『MyLondon』などが伝えた。
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英ロンドン南西部フラム在住のナタリエ・ティンカーベルザリアルゴデス・ベルさん(Natalie Tinkerbelltherealgoddess Bell、43)は2019年8月、公式な手続きを経て自身のミドルネームを以前の“シモーヌ(Simone)”から現在のものに変更した。
妖精やディズニー、蝶などが大好きだというナタリエさんは、家族や友人からディズニーキャラクターの“ティンカーベル(Tinkerbell)”のあだ名である “ティンク(Tink)”と呼ばれている。そんなナタリエさんは自身のミドルネームにその要素を入れたいと考え、“本物の女神ティンカーベル”を意味する“Tinkerbelltherealgoddess”に変更した。
風変わりなミドルネームだが、氏名の変更自体に大きな問題はなかったという。しかしその翌月に行ったパスポートの氏名変更手続きがスムーズにいかなかった。パスポートセンターの窓口で氏名変更の申請を行うと、奥から笑い声が聞こえてきたという。
「私のミドルネームが普通ではないと分かっていますが、冗談かと思いました。誰かが笑うのを止めようとしていましたが、場がしらけていましたよ。せっかく名前を変えることができたのに、その幸せが少し消えてしまいました。」
失礼過ぎる対応に苛立ちを隠せなかったナタリエさんだったが、手続きに必要な書類はしっかりと提出していたので申請は受理されると思っていた。ところがスタッフから「ティンカーベルという名前の著作権を持つディズニーからの許可が必要」と言われてしまったのだ。
ナタリエさんの祖父母はジャマイカに住んでおり、パスポートが発行されないと祖父母に会いに行くこともできない。困り果てたナタリエさんは、パスポートセンターの言う通りにするしかなかった。
のちにティンカーベルが登場する物語『ピーターパン』の著者であるジェームス・マシュー・バリー(James Matthew Barrie)がその著作権を所有していたものの、1929年にロンドンにある小児病院「Great Ormond Street Hospital」へ譲渡されていることが判明した。
そこでナタリエさんはディズニーと小児病院の両方に使用許可を得る申請を昨年9月に行ったが、この申請は却下されたうえに手数料として100ポンド(約1万5千円)も取られてしまった。
「正直に話すと、祖父母に会いに行けないことを考え、名前を変えたことを後悔し始めました。パスポートを持っていないことでAirbnb(民泊サービス)などに登録できませんし、免許の取り直しもできませんでした。」
「名前を変えたこととこの国で生まれていないという事実のせいで、当時はまるでよそ者のような扱いを受けていると痛感しました。」
パスポートの取得が絶望的となり肩を落としていたナタリエさんだったが、なんとか状況を打開しようとした。そして今年3月、地元議員であるグレッグ・ハンズさん(Greg Hands)に協力を依頼したことでようやくパスポートの申請が通った。
今回の件をナタリアさんは「ようやく解放された」と喜ぶ一方で、「そもそもこんな騒動は必要ありません。スタッフたちにとってはゲームのようなものだったんでしょうね。彼らが権力を持つ立場にいるのは理解できますが、数分で済むところを1年半もかけるなんて!」と不満を漏らしている。
なお該当のパスポートセンターは「当時の会話記録が残っていないため、ナタリエさんとスタッフがどのような対話を行ったのか確認できない」と明かした。
また今回の件について具体的な回答はしていないものの、「パスポートセンターでは、国籍と身元が十分に確認されるまではパスポートを発行することはありません」とコメントしている。
画像は『MyLondon 2021年8月18日付「West London mum called Tinkerbell wins 18 month battle to get her name on her passport」(Image: Grahame Larter/ MyLondon)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
英ロンドン南西部フラム在住のナタリエ・ティンカーベルザリアルゴデス・ベルさん(Natalie Tinkerbelltherealgoddess Bell、43)は2019年8月、公式な手続きを経て自身のミドルネームを以前の“シモーヌ(Simone)”から現在のものに変更した。
妖精やディズニー、蝶などが大好きだというナタリエさんは、家族や友人からディズニーキャラクターの“ティンカーベル(Tinkerbell)”のあだ名である “ティンク(Tink)”と呼ばれている。そんなナタリエさんは自身のミドルネームにその要素を入れたいと考え、“本物の女神ティンカーベル”を意味する“Tinkerbelltherealgoddess”に変更した。
風変わりなミドルネームだが、氏名の変更自体に大きな問題はなかったという。しかしその翌月に行ったパスポートの氏名変更手続きがスムーズにいかなかった。パスポートセンターの窓口で氏名変更の申請を行うと、奥から笑い声が聞こえてきたという。
「私のミドルネームが普通ではないと分かっていますが、冗談かと思いました。誰かが笑うのを止めようとしていましたが、場がしらけていましたよ。せっかく名前を変えることができたのに、その幸せが少し消えてしまいました。」
失礼過ぎる対応に苛立ちを隠せなかったナタリエさんだったが、手続きに必要な書類はしっかりと提出していたので申請は受理されると思っていた。ところがスタッフから「ティンカーベルという名前の著作権を持つディズニーからの許可が必要」と言われてしまったのだ。
ナタリエさんの祖父母はジャマイカに住んでおり、パスポートが発行されないと祖父母に会いに行くこともできない。困り果てたナタリエさんは、パスポートセンターの言う通りにするしかなかった。
のちにティンカーベルが登場する物語『ピーターパン』の著者であるジェームス・マシュー・バリー(James Matthew Barrie)がその著作権を所有していたものの、1929年にロンドンにある小児病院「Great Ormond Street Hospital」へ譲渡されていることが判明した。
そこでナタリエさんはディズニーと小児病院の両方に使用許可を得る申請を昨年9月に行ったが、この申請は却下されたうえに手数料として100ポンド(約1万5千円)も取られてしまった。
「正直に話すと、祖父母に会いに行けないことを考え、名前を変えたことを後悔し始めました。パスポートを持っていないことでAirbnb(民泊サービス)などに登録できませんし、免許の取り直しもできませんでした。」
「名前を変えたこととこの国で生まれていないという事実のせいで、当時はまるでよそ者のような扱いを受けていると痛感しました。」
パスポートの取得が絶望的となり肩を落としていたナタリエさんだったが、なんとか状況を打開しようとした。そして今年3月、地元議員であるグレッグ・ハンズさん(Greg Hands)に協力を依頼したことでようやくパスポートの申請が通った。
今回の件をナタリアさんは「ようやく解放された」と喜ぶ一方で、「そもそもこんな騒動は必要ありません。スタッフたちにとってはゲームのようなものだったんでしょうね。彼らが権力を持つ立場にいるのは理解できますが、数分で済むところを1年半もかけるなんて!」と不満を漏らしている。
なお該当のパスポートセンターは「当時の会話記録が残っていないため、ナタリエさんとスタッフがどのような対話を行ったのか確認できない」と明かした。
また今回の件について具体的な回答はしていないものの、「パスポートセンターでは、国籍と身元が十分に確認されるまではパスポートを発行することはありません」とコメントしている。
画像は『MyLondon 2021年8月18日付「West London mum called Tinkerbell wins 18 month battle to get her name on her passport」(Image: Grahame Larter/ MyLondon)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)