大谷翔平のHRをキャッチしたケビン・デュメントさん【写真:小谷真弥】

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大谷のHRキャッチした福男デュメントさん「ネクスト・ベーブ・ルースだ」

 エンゼルス大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで行われたホームランダービーに日本人初出場。1回戦で対戦したナショナルズのソトに延長戦の末に敗れた。それでも、右翼席に陣取ったファンはグラブを持って大盛りあがり。本塁打キャッチした“福男たち”は大喜びだった。

 打撃練習で右翼最上段、ルーフトップの壁にぶち当てる特大弾。右翼最上段に陣取ったファンたちの期待は高まり、HRダービー前には何重もの人垣が出来た。「頑張って! お願いします!」「かっとばせ! お願いします!」。日本語の場内アナウンスに応えるように右翼席のファンはグラブを高く掲げて熱狂した。

 HRダービー本番でルーフトップに飛び込む一発はなかった。それでも、大谷は右翼3階席へ500フィート(約152.4メートル)超えを計6本を放り込んだ。特大弾をキャッチしたファビアン・アマヤさんは「素晴らしいよ。本当に素晴らしい。2回戦に進めなかったのは残念だけど、僕らは楽しめたよ。大興奮さ。今日はボールをキャッチするために、ここに来た。ショータイムが期待に応えてくれた」と笑顔満開だった。

 ロッキーズファンでパープルのTシャツを着たケビン・デュメントさんも、同じ右翼3階席で特大弾をキャッチした。「オオタニのホームランボールを取ると宣言していたんだけど、実際にキャッチすることができた。凄く嬉しいよ。数人を払いのける形だったけど、誰も怪我せずに済んだ。楽しかったよ」と白い歯を見せた。「明日は打順が1番で、登板する。ネクスト・ベーブ・ルースだよ」。13日(同14日)のオールスター戦は二刀流・大谷を応援すると約束した。

 初戦敗退となったものの、ソトと繰り広げた死闘にスタンド中が魅了された。右翼席で警備をしていたダグさんは「クレイジーだよ。このスタンドにいる半分以上がオオタニを見ている。みんなオオタニが大好きなんだ」と証言した。大谷がオールスターの目玉選手であることは間違いなさそうだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)