大谷翔平選手(2017年撮影)

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エンゼルスのエースが大谷翔平の打撃を酷評」

ここ数日、日本のインターネット上ではこんな「見出し」が踊っている。

大リーグトップのホームラン(32本)を放つ大谷選手を酷評するとは、いったい何事か――。そう思っても不思議ではないだろう。だが、集まっているのは「納得の声」ばかりだ。

「大谷以前」の常識、人々を惑わせる?

実はこの見出し、2021年7月7日にインターネット掲示板「おーぷん2ちゃんねる」で立ったスレッドにつけられていたもの。スレッド本文には、スポーツ紙の記事が引用されている。大谷選手が投打の二刀流として2番・投手で出場した7日の試合後、自身のチャンスでの凡退を「主軸としては一本ほしかった」と振り返る内容だった。

現在エンゼルスの先発ローテで、最も防御率がいいのは大谷投手(3.49)。つまり、チームの「エース格」といえる投手・大谷が、打者・大谷の打撃に苦言を呈した、というロジックなのだ。このスレッドはまとめサイトなどで取り上げられ、ツイッター上でも拡散された。

エースと主砲は別にいる――。そんな「大谷以前」の常識が人々を惑わせたのだろうか。見出しに釣られてまとめサイトの記事を読み、そのロジックに気づいた人からは、

「(酷評したのは)誰や!?って思ったけど、内容見て笑った」「開く前 どういうことや!!!→開いた後 そういうことかwww」「これは巧いw嘘は言っていないしなw」「自分で自分を酷評は草」

と納得の声が聞かれている。