丸川大臣「五輪で絆を取り戻す」発言に“戦時中と同じ”と戦慄の声
10日にテニスの錦織圭選手(31)がイタリアでの試合後に、「死人が出てまでも行われることではない」と語るなど、スポーツ選手からも開催の是非を巡って議論が巻き起こっている東京オリンピック。
そんななか、最大の当事者の一人である丸川珠代五輪相(50)の発言が物議を醸している。各メディアによると、11日、閣議後の定例会見で五輪開催の意義を問われ、「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある」と語った丸川大臣。さらに、丸川大臣はこう続けたという。
「国籍、人種を問わず、同じフィールドの上で、同じルールで競技を行い、特別な努力をしたそれぞれのアスリートが真剣勝負を繰り広げ、その後に努力を称え合う姿は、必ず人々にお互いを許し合い、喜びを分かち合う思いを取り戻してくれる。この東京大会は世界中の人々が新たな光を見出すきっかけになる」
精神論に終始した丸川大臣だが、状況は悪化するばかりだ。11日の東京の新型コロナウイルスの新規感染者数は925人と高止まりが続き、この日の大阪府の死亡者数は過去最多となる55人を記録した。
開催可否を巡る最前線にいながら丸川大臣が、“無責任”な回答をしたのは今回が初めてではない。4月23日の会見で「五輪と感染対策のどちらが優先事項か」と記者から問われた丸川大臣。すると「感染対策において一番の現場を持っているのは東京都。東京都はまさに五輪の主催者なので、どのような大会を実施すればどのような負荷が医療にかかるのか一番よくご存じ」と、東京都に“丸投げ”するような回答をしていた。
この様子を報じた4月24日放送の『報道特集』(TBS系)では、フリーアナウンサーの膳場貴子(46)が「丸川大臣の答えを聞いても『えっ、本当に五輪担当大臣ですか』という印象でした」と呆れた様子を見せていた。
五輪担当大臣として、具体的な答弁をせず、精神論を主張した丸川大臣の今回の発言には戦慄する声が相次いだ。
《情緒や精神論じゃなくて科学で話そうぜ》
《その「失われた絆」とやらは、誰が作り出したモノなのか?コロナ禍における、与党およびそれに追随する党による失政が原因ですね》
《戦時中の「欲しがりません勝つまでは」よろしく「出歩きません開催するまでは」的思考なんですかねぇ》
《自民党議員の口から 出るのは精神論ばかり 戦時中と同じレベル》