食楽web

 今年で生誕150周年を迎える「埼玉県」。同県を題材にした映画が大ヒットしたことも記憶に新しく、何かとネタにされることもしばしば。首都圏にありながら自然も豊かで、農産物がよくとれる豊かな土壌も魅力です。

 薬味に欠かせない「深谷ねぎ」や川越名産のさつまいも「紅赤」、狭山茶、柚子、さらには小川町で製造している赤ワイン、行田で栽培している古代米など、実は食材の宝庫でもあります。

 そんな埼玉県産の食材を使ったペースト状の調味料「こりゃヤバい埼玉」をご存知でしょうか? 行田市の食品開発・販売会社『食王』が開発しており、同社の万能調味料「こりゃヤバい」シリーズの第二弾として、早くも話題になっています。一体、どんな調味料なのでしょうか?

「こりゃヤバイ埼玉」のヤバい美味しさとは!?

1300円(税込)

 深谷ねぎ、紅赤、狭山茶、柚子などの埼玉県産食材に加えて、淡路島のタマネギと低温熟成させたキハダマグロ(アンチョビ)を一緒に煮込み、天然塩やガラムマサラなどで味を調えています。これだけの食材を合わせると、一体どんな味なのか想像がつきません。

 一口舐めてみましたが、なんとも申し難い味わい。たまねぎとアンチョビの香ばしさと塩気が最初に感じられ、その後からさつまいもの甘み、ガラムマサラのスパイシーな味や柚子の酸味など、口の中で目まぐるしく変化していくのです。

 和洋中、どのカテゴリーにも入りそうで入らない味。正直、今まで食べてきた調味料で一番どうやって使ったら良いのだろうか……と悩みます。まずはご飯にかけて食べてみました。

 先ほどのイメージがあるので、恐る恐る口に運ぶと、不思議なことに旨い! 玉ねぎやアンチョビの香ばしさがご飯とやけに合うのです。

 サツマイモはお米の甘みと反応し、なんとも言えなかった苦みや辛みは旨みとしてしっかりアシスト。ハーブ入りのバターライスのような味わいになりました。第一印象が微妙だった分、感動が大きいです。

 次にケチャップに混ぜてみると、香味がきいて、唐揚げやフライドポテトなどの揚げ物にぴったり! ケチャップの甘みが中和され、子どもっぽい味から、つまみにもなる深い味わいになりました。

 さらにマヨネーズに混ぜて、エビマヨを作ってみました。手作りすると単調な味になりやすいこの一皿も、コクと旨みのある味わいに。酸味もマイルドになって、とても食べやすかったです。

 個人的には、からしや七味唐辛子などの薬味に混ぜて使うのもヒット! 「こりゃヤバい埼玉」は簡単に言えば、手作り&無添加の旨味調味料。家庭では時間や手間のかかるコク出しを、これ一本で実現してくれます。ハンバーグや餃子、チャーハン、グラタンなど、本格料理の隠し味としても重宝しそうですよ。『食王』のホームページまたは、『観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ』で購入できるので、ぜひお試しあれ。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●DATA

こりゃヤバい埼玉