インテルがリーグ8連勝! ラウタロとルカクのコンビ躍動、クロトーネに6発大勝

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 セリエA第15節が3日に行われ、2位インテルと19位クロトーネが対戦した。

 試合が動いたのは12分、アウェイのクロトーネが先制する。右コーナーキックのキッカーを務めたジュニオール・メシアスはショートコーナーを選択すると、リターンパスを受け取って左足でクロスを供給。ゴール前でフリーになったニッコロ・ザネッラートが、頭でコースを変えて流し込んだ。

 しかし、インテルはすぐに試合を振り出しに戻す。20分、ロメル・ルカクがポストプレーから反転してスルーパスを通し、相手DFの背後をとったラウタロ・マルティネスが右足一閃。強烈な一撃をゴール左に突き刺した。

 インテルは31分に逆転する。中盤でアルトゥーロ・ビダルが相手のドリブルを阻止してカウンターを展開すると、ペナルティエリア前まで運んだルカクは、左から追い越したニコロ・バレッラへスルーパス。バレッラはグラウンダーで折り返し、L・マルティネスが合わせて相手DFルカ・マッローネのオウンゴールを誘った。

 すると36分、クロトーネはアルカディウシュ・レツァがエリア内でビダルに倒されたとして、PKを獲得する。キッカーのヴラディミール・ゴレミッチがしっかりと沈め、アウェイチームが同点に追いついた。

 タイスコアで折り返すと、インテルが57分に試合の均衡を破る。エリア手前で相手2人を背負ったルカクは、相手の背後に動いたマルセロ・ブロゾヴィッチへ、ヒールパスでボールをつなげる。ブロゾヴィッチのラストパスを受けたL・マルティネスは左足でループシュートを放ち、ボールはゴール右上隅に吸い込まれた。

 64分、インテルがリードを広げる。アレッサンドロ・バストーニのロングフィードに反応したルカクは、鮮やかなトラップで前を向き、フィジカルで相手を寄せ付けずにボールをキープする。最後は相手GKが倒れるのを冷静に待って、逆方向の右下に流し込んだ。そのルカクは75分、右足の太ももに違和感を覚えた模様で、イヴァン・ペリシッチとの交代でピッチを後にした。

 78分、インテルが試合を決定づける1点をゲット。エリア内で仕掛けたペリシッチが左足で放ったシュートは相手GKにセーブされたが、L・マルティネスがこぼれ球に反応してハットトリックを達成した。同選手にとっては、2018年夏のインテル加入後初の“トリプレッタ”(1試合3得点)となった。87分にはマッテオ・ダルミアンのグラウンダークロスにアクラフ・ハキミがダイレクトで合わせる。左足でゴール左下隅に流し込み、インテルがダメ押しの6点目を獲得した。

 試合はこのまま終了し、インテルはリーグ戦8連勝で勝ち点を「36」に伸ばし、暫定ながら首位に浮上した。敗れたクロトーネは2試合ぶりの黒星で今季10敗目となった。次節、インテルは6日にDF吉田麻也が所属するサンプドリアとアウェイで、クロトーネは同日にローマとホームで対戦する。

【スコア】
インテル 6−2 クロトーネ

【得点者】
0−1 12分 ニッコロ・ザネッラート(クロトーネ)
1−1 20分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
2−1 31分 オウンゴール/ルカ・マッローネ(インテル)
2−2 36分 ヴラディミール・ゴレミッチ(クロトーネ)
3−2 57分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
4−2 64分 ロメル・ルカク(インテル)
5−2 78分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
6−2 87分 アクラフ・ハキミ(インテル)