[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年11月9日の放送で、大阪の食品加工会社の斬新な取り組みについて紹介していました。

大阪・摂津市にある「パプアニューギニア海産」。プアニューギニアの天然エビを直輸入、加工・通信販売を行う創業30年の食品加工会社です。

こちらでは働きがいのある職場を目指し、ユニークな取り組みを実施しています。その内容とは...。

従業員は「来るのか来ないのか分からない」


パプアニューギニア海産公式フェイスブックより

全員で15人いるパート従業員のうち、この日の朝働いていたのは7人。あとの従業員は

「来るのか来ないのか分からない」

とのこと。休みの連絡不要、シフト表なしのフリースケジュール制だとか。

30分遅れで出社した人は「『(出社するかは)朝決めたりします。その日の天候とかで」。退社時間も自由で、理由も不要。朝来た時に帰る時間を示すだけという何とも自由すぎるスタイルです。

さらに、各自の嫌いな作業は禁止し、適材適所の役割分担をすることでストレスフリーに。

7年前にこのシステムを導入、社長の長男で工場長の武藤北斗さんによると

「もともとパートさんは時給なので、押し付けるんじゃやりがいが出てこないと思うんです。仕事のやりがいや意欲を持てるように、その土台をつくるのが会社じゃないかな」

と話していました。

7年間で誰も来なかったのは2日だけ。その日は工場を止めて3人の正社員で発送作業だけしたそう。あとは「台風の時」とのことでした。

定着率が高いので求人広告費がゼロに。人件費は3割減、年間売り上げ1億円超!今夏、新工場も完成しました。

以前は宮城県石巻市にあった工場でしたが、東日本大震災で被災したことで大阪へ移転。一からやり直すとき「従業員の生活も大切にできる職場に」という考え方に。パート従業員とのミーティングで出た意見をさらに順次採用しているとのことでした。

なんともうらやましい職場ですね。業務内容によってはなかなか難しいこともあるでしょうが、こんな会社がこれから増えたらいいなと思いました。

(ライター:まみ)