子あり、夫婦2人世帯の収入と貯蓄事情。もっとも貯めているのは?
どの家庭においても、お金の悩みや不安はあるもの。ほかの世帯ではどのようにやりくりしているのか、気になってしまいますよね。そこでESSEは、リアルでは尋ねにくいお金にまつわるアンケートを247人を対象に実施。
「ずばり総貯金額は?」「世帯収入はいくら?」「夫のこづかいは?」…。その調査をもとに、平均値をお伝えします!
世帯別にどのくらいの収入があり、貯蓄があるものなの? 気になる数字を発表します(※写真はイメージです)
アンケートの結果を世帯別にまとめたところ、収入も貯蓄も多いのは、やはり共働きの夫婦2人世帯でした。
一方、子どもがいる家庭でも年間貯金額の平均は100万円を超えるものの、貯金ゼロ家庭も見られるという実情も明らかになったほど…。
それぞれの世帯ごとに家計の内訳や貯金額を紹介します。そして、その世帯が今後どうのようにして貯めていけばいいのか、お金のプロ、ファイナンシャルプランナーの前野彩さんのアドバイスもあわせてご紹介します。
●夫婦+小学生以下の子ども世帯
子どもが小さい世帯では教育費が最大の課題に?!
◆妻の専業主婦率は49%。貯金の目的は教育費がトップ
貯金する目的の第1位は「教育費」。未就学児もいるため、パートを含めた就業率は51%と、専業主婦の割合は高め。そんななか半数が年間貯金100万円以上をキープ。
<家計表>
・住居費 8万4298円
・食費 4万7120円
・日用雑費 1万2273円
・水道光熱費 2万180円
・通信費 1万5418円
・レジャー費 1万959円
・総貯金額 807万円(52%の世帯は500万円以下)
・年間貯金額 103万円(年間貯金ゼロの世帯は4%)
・世帯収入 627万円
<FP発! 小学生以下の子ども世帯の貯めポイント>
子どもが小学生までの家計は“貯めどき”。幼稚園が無償化されて浮いたお金を、月謝を払ったつもりで貯金し、子どもの成長とともにパート時間を増やすなどして貯金すると、この先がラクに。
●夫婦+中学生以上の子ども世帯
◆年齢が上がる分収入は上昇。貯金0円の割合は各世帯トップ
貯金目的の第1位は、引き続き教育費。妻も働く家庭が多く、小学生世帯より世帯収入は多いものの、習い事や食費で貯金額はほぼ横ばい。
<家計表>
・住居費 8万3588円
・食費 5万8826円
・日用雑費 1万6806円
・水道光熱費 2万1969円
・通信費 1万7377円
・レジャー費 1万7346円
・総貯金額 919万円
・年間貯金額 104万円(年間貯金ゼロの世帯は8%)
・世帯収入 679万円(夫婦とも45歳以上の世帯が約40%)
<FP発! 中学生以上の子ども世帯の貯めポイント>
教育費がかさみ出す時期ですが、“聖域化”しないこと。家計から出せる額を決め、親子で使い道を話し合って。「月3万円の塾代はバイト30時間分」など、お金の大切さを伝えることも大事。
●夫婦2人世帯
◆子どものいる家庭より収入は高め。最大の関心は“老後資金”
老後のお金に関心が高く、貯金する目的の第1位は「老後資金」。妻のフルタイム率は43%と、子どもがいる世帯より共働きが多く、収入も高め。総貯金額は1000万円以上に。
<家計表>
・住居費 10万600円
・食費 3万8656円
・日用雑費 1万7138円
・水道光熱費 1万5053円
・通信費 1万1822円
・レジャー費 2万6471円
・総貯金額 1108万円(32%の世帯が総貯金1000万円以上)
・年間貯金額 128万円
・世帯収入 757万円(妻のフルタイム率は43%)
<FP発! 夫婦2人世帯の貯めポイント>
共働き世帯の注意点は消費性向が強いこと。現役時代と同じ感覚で老後に突入すると破綻の恐れも! どんな生活をしたいか、目標を決めるとモチベーションを保ちながら貯められます。
それぞれに事情は違いますが、みんなの懐具合がわかると、なんとなく安心。わが家の家計と見比べて多い? 少ない? 見直しの参考にしてみてください。
<イラスト/鈴木衣津子 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【前野彩さん】
ファイナンシャルプランナー。お金の知識不足を痛感して、養護教諭から転身。親身のアドバイスが好評。『本気で家計を変えたいあなたへ〈第3版〉
』(日本経済新聞出版社刊)など著書多数
「ずばり総貯金額は?」「世帯収入はいくら?」「夫のこづかいは?」…。その調査をもとに、平均値をお伝えします!
世帯別にどのくらいの収入があり、貯蓄があるものなの? 気になる数字を発表します(※写真はイメージです)
世帯別に深掘り!家計と貯蓄の平均値
アンケートの結果を世帯別にまとめたところ、収入も貯蓄も多いのは、やはり共働きの夫婦2人世帯でした。
一方、子どもがいる家庭でも年間貯金額の平均は100万円を超えるものの、貯金ゼロ家庭も見られるという実情も明らかになったほど…。
それぞれの世帯ごとに家計の内訳や貯金額を紹介します。そして、その世帯が今後どうのようにして貯めていけばいいのか、お金のプロ、ファイナンシャルプランナーの前野彩さんのアドバイスもあわせてご紹介します。
●夫婦+小学生以下の子ども世帯
子どもが小さい世帯では教育費が最大の課題に?!
◆妻の専業主婦率は49%。貯金の目的は教育費がトップ
貯金する目的の第1位は「教育費」。未就学児もいるため、パートを含めた就業率は51%と、専業主婦の割合は高め。そんななか半数が年間貯金100万円以上をキープ。
<家計表>
・住居費 8万4298円
・食費 4万7120円
・日用雑費 1万2273円
・水道光熱費 2万180円
・通信費 1万5418円
・レジャー費 1万959円
・総貯金額 807万円(52%の世帯は500万円以下)
・年間貯金額 103万円(年間貯金ゼロの世帯は4%)
・世帯収入 627万円
<FP発! 小学生以下の子ども世帯の貯めポイント>
子どもが小学生までの家計は“貯めどき”。幼稚園が無償化されて浮いたお金を、月謝を払ったつもりで貯金し、子どもの成長とともにパート時間を増やすなどして貯金すると、この先がラクに。
●夫婦+中学生以上の子ども世帯
◆年齢が上がる分収入は上昇。貯金0円の割合は各世帯トップ
貯金目的の第1位は、引き続き教育費。妻も働く家庭が多く、小学生世帯より世帯収入は多いものの、習い事や食費で貯金額はほぼ横ばい。
<家計表>
・住居費 8万3588円
・食費 5万8826円
・日用雑費 1万6806円
・水道光熱費 2万1969円
・通信費 1万7377円
・レジャー費 1万7346円
・総貯金額 919万円
・年間貯金額 104万円(年間貯金ゼロの世帯は8%)
・世帯収入 679万円(夫婦とも45歳以上の世帯が約40%)
<FP発! 中学生以上の子ども世帯の貯めポイント>
教育費がかさみ出す時期ですが、“聖域化”しないこと。家計から出せる額を決め、親子で使い道を話し合って。「月3万円の塾代はバイト30時間分」など、お金の大切さを伝えることも大事。
●夫婦2人世帯
◆子どものいる家庭より収入は高め。最大の関心は“老後資金”
老後のお金に関心が高く、貯金する目的の第1位は「老後資金」。妻のフルタイム率は43%と、子どもがいる世帯より共働きが多く、収入も高め。総貯金額は1000万円以上に。
<家計表>
・住居費 10万600円
・食費 3万8656円
・日用雑費 1万7138円
・水道光熱費 1万5053円
・通信費 1万1822円
・レジャー費 2万6471円
・総貯金額 1108万円(32%の世帯が総貯金1000万円以上)
・年間貯金額 128万円
・世帯収入 757万円(妻のフルタイム率は43%)
<FP発! 夫婦2人世帯の貯めポイント>
共働き世帯の注意点は消費性向が強いこと。現役時代と同じ感覚で老後に突入すると破綻の恐れも! どんな生活をしたいか、目標を決めるとモチベーションを保ちながら貯められます。
それぞれに事情は違いますが、みんなの懐具合がわかると、なんとなく安心。わが家の家計と見比べて多い? 少ない? 見直しの参考にしてみてください。
<イラスト/鈴木衣津子 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【前野彩さん】
ファイナンシャルプランナー。お金の知識不足を痛感して、養護教諭から転身。親身のアドバイスが好評。『本気で家計を変えたいあなたへ〈第3版〉
』(日本経済新聞出版社刊)など著書多数