木下優樹菜は間違えた? 引退劇に学ぶ謝罪の最適なタイミング

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あっという間に炎上し、あっという間に引退したトップママタレだった木下優樹菜さん(32)。いや、そもそも“トップママタレ”と書いていることすら「そうだったっけ?」と首をかしげたくなるほどのドタバタ劇でした。

タピオカ炎上からの離婚。そして不倫疑惑に、復帰騒動からあっという間の引退。いったい、何がどうしてそうなった? そもそも、どこで引退を決めなくてはいけないほどの大事故に発展したのでしょうか……。

彼女の大炎上劇が幕を開けたのは、皆さんご存知「タピオカ事件」がきっかけです。木下優樹菜さんの姉が勤めるタピオカ店をめぐってトラブルが発生。それを援護する形で優樹菜さんが店主にDMを送ったところ、内容が恐喝に近いと大炎上を起こしました。

訴訟問題に発展とも報じられるなど、まだまだ問題は収束していません。本件が起きた際に謝罪会見などは特になく、インスタでの謝罪文を出してそのまま活動自粛。ここからしばらくして、突然の離婚。そして不倫疑惑が次々と明るみになり、コロナ禍がひと落ち着きしたと思ったら突然の復帰宣言!からの、5日後に今度は突然の引退宣言!

すべての行動が唐突で、そして「何がどうしてそうなった?」という展開にポカンとしてしまいます。正直、立ち直ろうとした行動すべてが裏目に出続けた感が否めません。いったいこのごちゃごちゃした炎上劇は、どこかで止めることはできなかったでしょうか。

近年、難しいなと思うことがあります。それは謝るタイミングと、謝り方です。SNSで話題が曲解して受け取られがちな今の時代、「誠心誠意頭を下げて謝る」というのは“揚げ足を取られ続ける危険性”をはらんでいます。

そう考えると彼女の表舞台に出ないという選択もわかるのですが、出ないことで話題がさらに膨れて独り歩きし続ける場合にはきちんと「これはそう、これは違う」といった事実を踏まえての明言はした方が得策です。

彼女の場合はもしかしたら離婚したとき、離婚理由とともに一度は会見を開いて謝罪すべきだったのかもしれません。そうすることで出ている不倫“疑惑”も事前に潔白なり謝罪なりの姿勢を示すことができ、引退するまでには至らなかった可能性があります。

現在も、2〜3名の不倫候補者の存在が囁かれています。白黒はっきりさせなかったからこそ、こうした噂ベースの情報が出続けるわけです。「自分以外には都合良く噛みつくのに、自分事では逃げるしかできない」という小物感が顕著に出てしまい、取り返しのつかない事になってしまいました。

女性の不倫は男性ほどではないものの、増えているという話も耳にします。女性の社会進出が進んだり、一生添い遂げるのは夫だけでなくて良いという価値観が広がったりした結果なのかもしれません。

彼女の不倫疑惑については、出た以上は釈明した方が良かったでしょう。場合によっては、新たな機会にもなった可能性があるように思います。

不倫自体はもちろんいけないことです。ただ既婚女性の不倫が増えている背景を踏まえると、彼女の「夫婦関係がうまく行かなかった理由」をつまびらかにすることで場合によっては多くのママへのポジティブな呼びかけになった可能性もあります(※タピオカ事件での対応とは別問題にはなります)。

引退した今ではもうどうしようもないことですが、結果として「覚悟決めて、認めちゃいな」というタピオカ店主に送ったDMの内容を美しいほどにブーメランとして受けた彼女。人の人生とは、芸能人とは、本当にいつ何が起きるのか分からないものです。

(文:おおしまりえ)