東京五輪は「ワクチンが完成しなければ中止に」 ブラジル人Jリーガーの見解に海外注目
柏MFヒシャルジソンが母国メディアのインタビューで言及「膨大な準備と投資を見てきたが…」
柏レイソルのブラジル人MFヒシャルジソンは5日、J1リーグ第2節のFC東京戦(0-1)に先発フル出場を果たした。
そんななか、海外メディアのインタビューに応じ、新型コロナウイルスの影響で来年に延期された東京五輪について「私はワクチンが完成しなければ五輪は開催できないと考えている」と見解を述べている。
約4カ月ぶりにJリーグが再開し、昇格組の柏は敵地でのFC東京戦に臨んだ。昨季に柏に加入したヒシャルジソンは中盤のアンカーで先発出場を果たしたが、自身は後半15分に退場処分を受け、チームは0-1で敗れた。そんななか、ヒシャルジソンは再開直前にブラジルメディア「R7」のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの影響で来年に延期された東京五輪の開催について見解を述べている。
「日本人が(東京五輪の)イベントを主催するため、膨大な準備と投資を施してきたのを見てきたが、私はワクチンが完成しなければ五輪は開催できないと考えている。医療には、ワクチンを提供するだけの時間が残されていない、国民だけではなく、これから来日するアスリートや観客のためにも安全を確保しなければならない。リスク状況を見極めるのが日本の文化だが、ワクチンが完成しなければ中止にするべきだろう」
来年7月の延期が決定している東京五輪だが、現在も東京では連日にわたり新規感染者が100人以上出ており、収束には程遠い状況にある。ヒシャルジソンの言うように、新型コロナウイルスンのワクチンが完成しなければ、感染拡大の懸念もあるなかでは中止の方向に傾く可能性もあるかもしれない。
(Football ZONE web編集部)