（株）みやま物産（TDB企業コード：989249221、資本金1000万円、東京都中央区銀座8-7-7、登記面＝東京都世田谷区上北沢3-23-22、代表三宅雅和氏）は、6月12日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は大野渉弁護士（東京都中央区銀座4-10-6、大野渉法律事務所、電話03-3248-2540）。債権届け出期間は7月10日まで。

　当社は2006年（平成18年）7月に設立。銀座で和食店「銀座みやま」のほか、赤坂で焼肉店「壱岐牛焼肉みやま」、丸の内で魚介・海鮮料理店「鯖みやま」など飲食店の運営を手がけていた。「銀座みやま」は客単価が2万円程度の高級店として、法人の接待向けや富裕層を主な顧客としていた。東京ではほぼ流通していない幻の銘牛とされる壱岐牛を提供していたほか、五島灘や対馬海流で育まれた新鮮な魚介を使用するなど、多くの雑誌やテレビでも紹介されていた。また、「鯖みやま」の鯖寿司も多数メディアに紹介されるなど相応の知名度を有し、2018年9月期には年売上高約1億2000万円を計上していた。

　しかし、出店エリアは飲食店激戦区で同業他社との競合も激しく、来店客が伸び悩み、採算面も厳しい運営を強いられるなか、今回の措置となった。

　負債は現在調査中。