iPhone 12 Pro(仮)は角張ったデザイン?からAirPower復活の可能性まで。最新アップルの噂まとめ
ついにiPhone SE2(仮)あらためiPhone SE(2020)が正式発表され、17日深夜の予約開始もネットで大きな盛り上がりを見せていました。新型コロナウイルス感染拡大が止まらないなか、マスク着用で使いやすいTouch IDも好評と思われます。

iPhone 12 Pro(仮)は角張ったデザイン?からAirPower復活の可能性まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

iPhone 12 Pro(仮)はiPad Pro(2018)似のデザインとの噂(Bloomberg報道)

iPhone 12 Pro Max(仮)のCADデータ流出?角張ったデザインで少し薄くなる可能性


Max Weinbach/EveryThingApplePro

新型コロナの渦中で次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズの開発状況も伝えられていましたが、それを補強するように噂話が次々と報じられています。

ひとつは、米Bloombergによる「少なくともハイエンドモデル2つはiPhone 11シリーズのような丸みを帯びたデザインではなく、iPad Proのようなフラットデザイン」というもの。前面と背面ガラスの間に挟まれたステンレス製フレームが角張ったデザインになるとの説は、以前も有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「iPhone 4を思わせる新規設計」という表現で述べていました。

さらに、それらハイエンドモデルには新iPad Proと同じくLiDARスキャナが追加されるとともに、ノッチ(画面上部の切り欠き)が小さくなる。ただし新型コロナの影響により一部モデルは数週間遅れながらも「今年秋」の範囲内にリリースされるとも伝えられています。

まず9月に一部モデルが先行、そして10月に最上級モデル発売という二段構えは中国証券会社のアナリストも見解を同じくしており、直近ではiPhone XS/XS MaxおよびiPhone XRなどの前例もあり、可能性は低くないと思われます。

もう1つはYouTubeチャンネルEveryThingAppleProが公開した、「iPhone 12 Pro Maxの流出したCADデータ」を元にしたと称されるレンダリング画像。この情報を提供したのは、開発者コミュニティXDA-DevelopersXに属する有名リーカーMax Weinbach氏です。

本動画でもiPhone 12 Pro Max(仮)は角張ったフラットデザインとされており、背面にはLiDARスキャナを備えています。そして前モデルiPhone 11 Pro Maxの6.5インチ画面より少し大きくなった6.7インチ画面を収めるためにベゼルがより狭くなり、わずかに背も高くなっているかたち。こちらは中国サプライチェーン情報と符合しています。

ほぼ一致しているBloomberg情報とWeinbach&EveryThingApplePro情報ですが、異なるのは「ノッチの大きさが現状維持か、小さくなるのか」という点です。とはいえ、後者がこの図面が作られた当時は詳細が固まっていなかったとして、ノッチが小さくなる可能性を認めているため、さほど重大な齟齬ではありません。

ほかSIMカードトレイがデバイスの反対側に移され、そこにスマートコネクタ風の端子がある様子が気になるところです。もしかしたら新iPad Pro用のMagic Keyboard同様に、iPhone専用のアップル純正キーボードが開発中かも......と憶測が広がりそうです。

アップル純正ワイヤレス充電マットAirPower、年末に250ドルで発売の噂


AFP Contributor via Getty Images

2017年9月に華々しく発表されながら、その1年半後に発売中止とされたワイヤレス充電マットAirPower。その復活論が最近さかんになっているなか、新たな噂話が写真とともに伝えられています。

今回もウワサの発信源は、テック系YouTuberのJon Prosser氏です。3月下旬にアップル社内で開発プロジェクトが再開されたとの観測を伝えた同氏は、今度はコード名「C68」を持つプロトタイプの写真と称する写真をTwitter上で公開しました。その出処は「自宅で働くアップルのエンジニア」とされ、同社のエンジニアらが在宅勤務で開発続行を余儀なくされているとの噂もあった分リアリティを感じさせます。

なぜ最初のAirPowerが発売中止となったのか。Prosser氏によればApple Watchが独自の充電方法を採用しているため、過熱の原因となって発火する事態がよくあったからと述べています。発売中止が公表される前にも、発熱がひどくて充電性能の低下が引き起こされていると噂されていたことを思い起こさせます。

そうした熱管理問題を解決すべく、新バージョンにはiPhone 11と同じA11チップが搭載されるとのことです。要は各コイルごとに電力供給を監視し、過熱すれば遮断。そして温度が下がれば電力供給を再開するという、インテリジェントな管理をするためとされています。

それだけの凝った設計だけに、2020年末〜2021年初に発売として、予想価格は250ドル(約2万7000円)。ゆくゆくはポートレス(外部ポートの廃止された)iPhoneを送り出す布石のため......との見通しは有名アナリストMing-Chi Kuo氏も述べていたことですが、逆にこの予想価格は「ポートレスiPhoneへの道のりはまだまだ険しい」と示唆しているのかもしれません。

将来Apple Watchはパニック発作の事前警告やストレス検出もできるとの噂

Max Weinbach/EveryThingApplePro

Apple Watchは不整脈の兆候を知らせるなど数々の命を救っており、ティム・クックCEOもそれに言及しつつ早期発見が医療費を大幅に削減するとも述べていました。同氏はアップルが今後、多数の医療関連サービスに進出するとも示唆しています(2019年内に目立った動きはありませんでしたが)。

そうしたアップル健康ビジネスの要となるApple Watchが、将来的に身体のみならずメンタルヘルスまでカバーする完全な製品となる。そのため、将来的に2つの健康機能が加わるとの噂話です。こちらも上記iPhone 12 Pro MaxのCADデータと同じく、有名リーカーWeinbach&EveryThingAppleProが発信しているもの。

新機能の1つとされるのはパニック発作、すなわち突然理由もなしに強い不安とともに動悸や発汗、手足の震えなどが起こることを事前に警告するもの。これはパニックが「起こった」ことを検知した時点では遅いため、それに先だってユーザーの身体にどのような兆候が起こるかを学習する必要があります。その開発には約2年はかかる可能性がある--つまり今年秋に登場と見られる次期Apple Watch Series 6(仮)には間に合わないようです。

もう1つは血中酸素濃度(SpO2)のモニタリング機能。80%未満の場合は心臓と脳機能が損なわれる可能性があるとされる数値ですが、これによりストレスや不安が感知できるとされています。こちらは初代Apple Watchからハードウェア的には可能かもしれない機能のため、Series 6や次期システムソフトウェアwatchOS 7(仮)での実現見込みは高いと思われます。

ほか睡眠追跡機能の導入も予測されていますが、SpO2測定機能と並んで他社のスマートウォッチには実装済みでもあります。見やすく大きな画面を持つApple Watchだけに、バッテリー持続時間には競合製品よりも制約があり、それがネックとなっている面も大きそうです。

アップル純正オーバーイヤーヘッドホン、今年後半に発売?イヤーパッド交換でカスタマイズ可能の噂(Bloomberg報道)


Chesnot via Getty Images

すでに2年越しとなったアップル純正(Beatsブランドではない)オーバーイヤーヘッドホンの噂ですが、米Bloombergが開発プロジェクトの詳細を伝えています。「開発中である」以上の具体的なデザインが報じられたのは、おそらく初めてのことです。

そのあらましは、プレミアムとフィットネス重視モデルの2種類あり、試作品は楕円形のイヤーカップを薄い金属製アームバンドでつないだ懐かしいデザイン。その一方でイヤーパッド等はマグネットで着脱可能であり、ユーザーが交換やカスタマイズもできるというアップルらしい仕掛けも報じられています。

さらに最近のアップル製ワイヤレスイヤホンの例に倣い、ワイヤレスペアリング機能およびノイズキャンセル機能も実装され、音声コントロールにSiriも採用とのこと。かたや上述のJon Prosser氏は6月の開発者会議WWDCにて発表され、価格は350ドル(約3万8000円9だと主張しています。

ほか新型HomePodやApple TV、新型MacBook ProやiPadエントリーモデル等が開発中とも噂されていますが、それらは新型コロナ感染拡大前の経済を想定していたはず。これまで世界経済を牽引してきた中国のGDPも第1四半期は初のマイナスと発表されており、アップルも新製品発売タイムラインの見直しを迫られるのかもしれません。

ミニLED搭載12.9インチiPad Pro、2021年初頭まで発売がずれ込む可能性の噂


Apple

新型iPad Proが発売され、LiDARスキャナが搭載されたものの、プロセッサに関しては前モデルと物理的に同じでマイナーアップデートに留まっていると判明しています。

それもあって「ミニLEDバックライト採用の次期モデルが年内に出る」との予測も有力視されていますが、2021年初頭まで遅れるかもしれないとの新情報です。

ミニLEDとは、ローカルディミング(部分駆動)技術と組み合わせて「画面が黒い部分だけバックライトを消灯する」液晶ディスプレイの新技術のこと。これにより有機ELと同等のコントラストやダイナミックレンジを実現しつつ、省電力が期待されるものです。

中国の証券会社GF SecuritiesのアナリストJeff Pu氏は投資家向けメモで、その原因を「複雑なパネル設計」によると述べたとのことです。有名アナリストMing-Chi Kuo氏は2020年〜2021年にかけてアップルが6つのミニLED搭載製品を投入すると予測しており、サプライヤーがミニLEDチップの受注を獲得したとも報じられていましたが、歩留まりなどに問題があるのかもしれません。

その一方で、またもJon Prosser氏が「5G対応iPad Proが今年後半に向けて準備中であり、遅延はない」との観測を発信しています。それに加えて「A14X(仮)チップが搭載される他は前モデルと全く同じ」とも述べており、こちらはミニLED搭載モデルとは別もの......?との憶測も呼んでいます。

最新iPad Proはとても魅力的な製品ですが、いつまで「最新」であり続けるのか。すでに購入した人や、これから購入を検討している人には、悩ましい日々が続きそうです。