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新型コロナウイルスの流行で得意先である飲食店向けが大幅に減少し、事業に行き詰った

 (株)オオツヤ・シーアンドエス(TDB企業コード:986439447、東京都台東区松が谷3-1-13)は、4月8日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は美谷島隆明弁護士(東京都港区虎ノ門2-3-20、桜川綜合法律事務所、電話03-5501-7160)。債権届け出期間は5月7日まで。

 当社は、2008年(平成20年)4月に設立された造花、雑貨品の販売業者。1933年(昭和8年)に創業したかっぱ橋道具街の老舗、(株)オオツヤ(東京都台東区西浅草、2010年解散)の事業を承継し、造花を中心としてバスケット、食品サンプル、ディスプレイ用品を扱っていた。法人向けの卸のほか、個人向けの販売も手がけ、2019年1月期には年売上高約3500万円を計上していた。

 しかし、従前から厳しい経営状態が続き、近時はインバウンド需要も盛り上がりを欠いていた。ここにきて新型コロナウイルスの流行に伴い、得意先である飲食店向けが大幅に減少。3月中旬に営業活動を停止し、今回の措置となった。

 負債は約1519万円。