ケイン&ソン離脱のスパーズ、モウリーニョの秘策は「クラウチ!」

写真拡大

トッテナムを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、FWハリー・ケインとFWソン・フンミンの2大エースの長期離脱という窮地を乗り切るため、クラブOBの助けを当てにしているようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

現在、トッテナムはエースのケインがハムストリング断裂の重傷によって少なくとも5月までの離脱が決定している。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)のRBライプツィヒ戦の前日会見の場では、直近のアストン・ビラ戦で右腕を骨折したソン・フンミンまで失うことになった。

今冬の移籍市場でケインに代わるセンターフォワードの獲得に動きながらも失敗に終わっているトッテナムでは、現時点で同ポジションで起用可能な選手はいずれもウイングが本職のFWルーカス・モウラとFWステーフェン・ベルフワイン、18歳FWトロイ・パロットの3選手のみという厳しい状況だ。

この緊急事態を受けて、前述の公式会見の場ではFWルイス・スアレス、MFウスマーヌ・デンベレの離脱でスペインサッカー連盟から国内限定での緊急補強が許可されたバルセロナを引き合いに出し、この窮地を乗り切る策はあるかとの質問がモウリーニョ監督に投げかけられた。

すると、ポルトガル人指揮官は「現時点で可能性はない」と、正直な心情を吐露。だが、苦境にもユーモアを忘れない同監督は直後、「だが、ピーター・クラウチがいる」と、思わぬ解決策を口にした。

トッテナムのアカデミーからトップチームに昇格したクラウチは、アストン・ビラやサウサンプトン、リバプールを渡り歩き、2009年から2011年までは古巣トッテナムで公式戦93試合出場で24ゴールを記録。その後、ストーク・シティとバーンリーでプレーした後、昨年7月に38歳で現役を引退していた。

なお、モウリーニョ監督からのジョーク交じりのラブコールを受けたクラウチは、自身の公式ツイッターを通じて、「ジョゼ、僕は現役復帰の準備ができているよ」と、こちらもジョークで返答した。

先月末に39歳となったばかりのクラウチの現役復帰はさすがに解決策にはなり得ないが、まだジョークを言える余裕がある百戦錬磨の指揮官は何らかの解決策を見出すことはできるか…。