元広島・山本浩二氏がん公表「体力的にもきつかった」 ファンから激励の声続々、過去には王・安田らが克服
現役時代は広島(1969-1986)一筋でプレーし、引退後は広島(1989-1993,2001-2005)や侍ジャパン(2012-2013)の監督も務めた経験を持つプロ野球解説者の山本浩二氏。7日、その山本氏が膀胱がんと肺がんを患っていたことを各メディアが報じた。
報道によると、7日に巨人キャンプを訪問した山本氏は、報道陣の取材に対し昨年から膀胱がん、肺がんを患っていたことを公表。また、現在リハビリ中であるという山本氏は闘病生活について「手術は小さいものを含めて7回くらい」、「病院と家を行ったり来たりしていた」、「自分でも信じられないくらいの1年。体力的にもきつかった」などとコメントしたという。
昨年4月に巨人戦中継で解説を務めて以来、表舞台には姿を現していなかった73歳の山本氏。今回の一件を受け、ネット上からは「最近見ないなと思ってたけど、がんを2つも患っていたとは」、「なかなか表舞台に出てこないから、なんとなく嫌な感じがしていたが…」、「球界にとってはまだまだ必要な人だから、病魔に負けずに戦ってほしい」、「絶対にがんを克服してください、完治を信じて祈っています」といった驚きや激励の声が多数寄せられている。
球界OBの中にはがんを発症したものの、病を乗り越え第一線に復帰を果たした人物は少なくない。例えば、現在ソフトバンクの球団会長を務める王貞治氏は監督時代の2006年7月5日に胃がんを発症していることを公表。同月18日の手術で胃を全て摘出したが、翌2007年の春季キャンプで現場復帰を果たしたそこから現在に至るまで再発・転移はしておらず、今年2月1日からスタートしているチームの春季キャンプでも精力的に指導を行っている。
その王氏に強かったことから現役時代は“王キラー”とも称された元ヤクルト・安田猛氏は、2019年5月10日に放送された『爆報!THEフライデー』(TBS系)に出演した際、2017年にスキルス性胃がんが見つかり「余命12〜13か月」との宣告を受けていたことを告白。しかし、6週間に1度のペースで行う抗がん剤治療などを継続したかいもあり、安田氏は余命宣告の期間を過ぎた現在も健在。2019年7月には、神宮球場で行われたヤクルトOB戦にも参加している。
この他にも元中日・大島康徳氏(大腸がん/2016年発症)や元巨人・角盈男氏(前立腺がん/2014年)といった球界OBが、がんに負けることなく現在も活動を続けている。山本氏も彼らと同じようにがんを克服し、またテレビ中継で解説を行ってくれることを全てのプロ野球ファンが心から願っていることだろう。
文 / 柴田雅人
報道によると、7日に巨人キャンプを訪問した山本氏は、報道陣の取材に対し昨年から膀胱がん、肺がんを患っていたことを公表。また、現在リハビリ中であるという山本氏は闘病生活について「手術は小さいものを含めて7回くらい」、「病院と家を行ったり来たりしていた」、「自分でも信じられないくらいの1年。体力的にもきつかった」などとコメントしたという。
球界OBの中にはがんを発症したものの、病を乗り越え第一線に復帰を果たした人物は少なくない。例えば、現在ソフトバンクの球団会長を務める王貞治氏は監督時代の2006年7月5日に胃がんを発症していることを公表。同月18日の手術で胃を全て摘出したが、翌2007年の春季キャンプで現場復帰を果たしたそこから現在に至るまで再発・転移はしておらず、今年2月1日からスタートしているチームの春季キャンプでも精力的に指導を行っている。
その王氏に強かったことから現役時代は“王キラー”とも称された元ヤクルト・安田猛氏は、2019年5月10日に放送された『爆報!THEフライデー』(TBS系)に出演した際、2017年にスキルス性胃がんが見つかり「余命12〜13か月」との宣告を受けていたことを告白。しかし、6週間に1度のペースで行う抗がん剤治療などを継続したかいもあり、安田氏は余命宣告の期間を過ぎた現在も健在。2019年7月には、神宮球場で行われたヤクルトOB戦にも参加している。
この他にも元中日・大島康徳氏(大腸がん/2016年発症)や元巨人・角盈男氏(前立腺がん/2014年)といった球界OBが、がんに負けることなく現在も活動を続けている。山本氏も彼らと同じようにがんを克服し、またテレビ中継で解説を行ってくれることを全てのプロ野球ファンが心から願っていることだろう。
文 / 柴田雅人