にんげん、なぞだらけ── 籔下雷太監督の長編デビュー作『BOY』が2.15公開、かが屋ら絶賛コメント到着
籔下雷太監督の長編デビュー作『BOY』が2月15日(土)より新宿K’s cinemaにて1週間限定で公開される。
記憶をなくした青年が「自分は一体何者なのか」を問い続けながら、自分の生き方を見つめていくという繊細で複雑なストーリーが展開される本作。出演するのは、2019年春に開催された映画学校・ニューシネマワークショップ(NCW)のアクターズワークショップ「籔下雷太監督・映画出演クラス」に集まった15人の俳優たち。
また、本作の公開を記念し、籔下監督の過去作を一気に上映する特集上映『籔下雷太映画大会』の開催も決定。さらに、お笑い第七世代の中でも実力派コンビとして注目を集める、かが屋・加賀翔&賀屋壮也や、映画監督・前田弘二、佐向大、ロックバンドSuiseiNoboAz・石原正晴ら各界より絶賛のコメントが到着した。
佐向大(映画監督・脚本家 『教誨師』)コメント
記憶を失った男が自分を取り戻していく深刻な話かと身構えていたら、なにこの意表をつく展開!?こうなるだろうという予想がどんどん裏切られ、どこかずれた人たちのやりとりを笑っていると、時折不穏な空気が入り込んで背筋が凍る。コメディとかサスペンスとかいったジャンルでくくろうと追いかけ回しても、軽く逃げられてしまう痛快作。必見です!
SuiseiNoboAz 石原正晴(ミュージシャン)コメント
どいつもこいつも自分の裏面に振り回されている姿が愛らしい。どの瞬間を切り取っても絵がキマっているのは、籔下監督が長い時間をかけて人間と向き合ってきたからだろうと思う
かが屋 加賀翔(お笑い芸人)コメント
『BOY』は、今の時代を表す映画でした。SNSやアプリによって関係が作れる時代、便利であり恐ろしくもあり。主人公の行動は切なくどこか愛おしく。記憶ではなく気持ちを信じようとする姿はとても正しくて、だからこそ真実が分かった時の主人公の選択には胸を締め付けられました。間違っているかもしれなくても、自分の気持ちを信じる姿に心が震えました。
かが屋 賀屋壮也(お笑い芸人)コメント
籔下監督には僕たちかが屋の宣材写真や単独ライブのポスターなどを撮っていただいています。籔下監督、写真を撮っている時は、優しく「いいですね〜、いい感じですよ〜」と声をかけてくださって、超良いカメラマンさんだな〜しかも男前だな〜いいな〜なんて簡単に思っていたのですが、こんな物語を頭の中で考えていたのですね…そう考えるとちょっと怖い…ちょっと気持ち悪い…でもなんか、魅力的…。『BOY』はそんな映画だと感じました。人間の表の部分裏の部分、色んな面あるよね、という事実が記憶を失った晴人を中心に愛おしさをもって緻密なストーリーと共に描かれています。谷先生大好き。とても面白かったです!僕らも負けてられません!
前田弘二(映画監督『婚前特急』)コメント
記憶をなくした少年が過去を辿る物語かと思いきや、見事に裏切られました。少年の存在によって、次々に巻き込まれていくおかしな人間模様。少年は何者?これはミステリーなのか?いやコメディなのか?掴めそうで掴めない味わったことのない展開にわくわくしながらも、いつの間にかとっても心地の良いハートフル映画へと、その味わいが変わる。過去ってなんだっけ?観る者に突きつけながらも、ユーモラスに描く、監督の手腕は正直凄い。
松田広子(映画プロデューサー)コメント
フォトグラファーとして一瞬を切り取る才能が抜群だけに、「時間」をコントロールする映画監督に向いているのかしら?という不安はデビュー作『わたしはアーティスト』から吹っ飛ばされました。“自分はどんな人間なんだろう?”というテーマを軽やかに変奏しながら作品を重ねて、ストーリーテリングの妙がますます冴えてきた『BOY』。重くなりそうな話が、終始可笑しいところが好きです。
映画『BOY』は2月15日(土)より新宿K’s cinemaにて1週間限定公開
(C)ニューシネマワークショップ
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