「餃子の王将」の天津飯、地域によって味が違った 西日本は「京風あん」1択だけど...
「関西の餃子の王将ファンの皆様聞こえますか。
東京の餃子の王将で天津飯を注文する時は必ず『京風ダレ』を指定するのです。
でないと、我々の舌に馴染みのない甘酢ダレで提供されてしまいます。いいですか、京風ダレですよ」
こんな投稿をしたのはツイッターユーザーのさく/酢酸(@sakusandesuyon)さん。話を聞くと、大阪生まれ大阪育ちのさく/酢酸さんは2年前に上京。東京の餃子の王将で天津飯を頼んだところ、舌に馴染みのあった天津飯とは全く別の味が出てきて驚いたという。
西日本では京風のみ(画像は京風ダレ、王将フードサービス提供)
まさか地域によって餡の味が違うとは、思いもよらなかっただろう。さく/酢酸さんの投稿には、
「これ重要!引っ越したら食べ物が不安やから必ず最初は王将に行くけど、群馬でタレを聞かれて分からず甘酢を頼んで失敗(不味いわけではない)」
「間違えて甘酢餡を頼んでしまった時、悲しくて悲しくて」
「コレ上京した時一番驚いたことかも知れません」
といった声が寄せられている。タレの違いに驚いたのはさく/酢酸さんだけのではないようだ。
東日本では3種の餡を提供
関西の餃子の王将ファンの皆様聞こえますか。
— さく /酢酸 (@sakusandesuyon) January 5, 2020
東京の餃子の王将で天津飯を注文する時は必ず「京風ダレ」を指定するのです。
でないと、我々の舌に馴染みのない甘酢ダレで提供されてしまいます。いいですか、京風ダレですよ。 pic.twitter.com/hIB0xwphrJ
なぜ地域によって餡の味に違いがあるのだろうか。
Jタウンネットは2020年1月8日、餃子の王将を運営する王将フードサービス(本社・京都市)の広報担当に話を聞いた。
担当者によれば、西日本の餡は京風だけだが、東日本では「甘酢・京風・塩」から選ぶことができる。新潟、長野、静岡の沼津より東が東日本、そのほかの地域と長野の飯田店が西日本となっている。
京風はしょう油ベースに生姜、甘酢はケチャップベースの餡になっている。東日本で味が選べる理由について、担当者はこのように話している。
「関東はもともと甘酢ダレが一般的です。関西から関東に行く人もいますので、そのニーズにあわせて(選べるように)対応しています」
餃子の王将は1967年に王将1号店を出店以降、京都市内を中心に店舗を展開。78年に東京に進出した。そのころから関東では甘酢ダレで提供しており、少なくとも10年前には3種の餡から選べるようになった。
担当者によれば、東日本で天津飯を注文する際は、餡をどの味にするか店員が聞いてくれる。また天津飯だけでなく「天津炒飯」「カニ玉」に関しても、同様に餡の味を選ぶことができる。
東日本の店舗に行く際は、いつもと違う味を試してみるのもいいかもしれない。