12月6日午前2時29分(日本時間)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資を載せたスペースXの補給船「ドラゴン」が打ち上げられました。


■補給船は再々使用品、ファルコン9の打ち上げは通算75回目

離床するファルコン9(Credit: NASA TV)


今回打ち上げられたドラゴン補給船は、4回目(2014年9月)と11回目(2017年6月)のミッションにも使われた再々使用品です。11回目の補給ミッションは再使用ドラゴンによる初のミッションだったため、今回は「初の再使用ドラゴン」という記念すべき機体による3度目のミッションということになります。


打ち上げに使われた「ファルコン9」ロケットは、今回で通算75回目の打ち上げとなりました。いつものように第1段は回収が実施され、大西洋上で待機していたドローン船「Of Course I Still Love You」に降り立っています。スペースXのTwitter公式アカウントによると、第1段の着陸は今回で46回目となります。



ドラゴン補給船にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の貨物である「ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)」をはじめ、2500kg以上の物資が搭載されています。ISSへと接近したドラゴン補給船は、12月8日20時頃(日本時間)にISSのロボットアーム(SSRMS、通称「カナダアーム2」)によってキャッチされる予定です。


飛行中のドラゴン補給船。今回は2017年に初めて再使用された機体による3度目のミッションとなる(Credit: SpaceX)


 


Image Credit: NASA TV
https://www.nasa.gov/press-release/spacex-dragon-heads-to-space-station-with-nasa-science-cargo-0
文/松村武宏