高畑充希さん(2015年撮影)

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女優の高畑充希さん(27)が主演する「同期のサクラ」(日本テレビ系)の第8回が、2019年12月4日に放送された。

2017年放送の「過保護のカホコ」(同局系)主演の高畑さんと、同作の脚本家・遊川和彦さんが再びタッグを組んだことや、1話ごとに1年の時が経過し、大手建設会社に同期入社した主人公たちのその時々の姿が描かれることなどが話題を呼んでいる。

次回予告動画では「退院後に再就職先を探すサクラの姿」が...

第8回では、これまで明かされてこなかった、サクラが昏睡状態になった原因が明かされたほか、ラストでは、昏睡状態が続くサクラの転院についての話を聞くべく、同期の4人が病室を後にした後、サクラが目を覚ますシーンで放送が終了。このことについて、視聴者からは「サクラが最終回より前に目を覚ました! これで本当に最終回までの話の進みが読めなくなった」といった視聴者の声がネット上に続出した。

主人公が第1回から意識不明で、ストーリーが10年前から始まるという異色の構成が話題を呼んだ同作については、第1回の放送終了後から、「サクラは目を覚ますのか?」「意識不明のまま亡くなるのか?」といった予想が噴出。中でも、目を覚ますと予想した視聴者の多くは最終回で意識を取り戻すのではないかとする声が多かった。

だが、大方の予想を覆し、サクラは最終回よりも前に目を覚ました。加え、第9回の予告動画では、退院後に再就職先を探すサクラの姿などが描かれており、物語がどこまで広がっていくかがまだ分からない状況だ。

予想外のラストを迎えると話題の「遊川作品」

意識不明から回復するか否かというレベルではなく、再就職活動をはじめとする日常生活が出来るまでにサクラが回復したことが描かれた第9回の予告動画は、多くの視聴者の予想よりも遥かに明るい展開であると言えよう。ただ、前述の「これで本当に最終回までの話の進みが読めなくなった」といったネット上の声の通り、ハッピーエンドがバッドエンドかは全く予断を許さない状況であり、ツイッター上には、「唯一の希望はサクラちゃんが目を覚ましたところ。最終回でバッドエンドはごめんだよ」といった声は多い。

ドラマのシナリオの結末を左右するのは、やはり、脚本家の采配。そこで、「同期のサクラ」を担当する脚本家の遊川和彦さんがこれまでに手掛けてきた作品を見ていくと、「ラストが予想外だった」との声が多かったということに気付く。

2017年に、やはり高畑充希さんが主演を務めた「過保護のカホコ」(日本テレビ系)では、主人公のカホコ(高畑さん)とハジメ(竹内涼真さん)はいったんは別れてしまうものの、その後、よりを戻し、大団円の最終回を迎えたことで話題に。また、2005年に放送された「女王の教室」では、主人公の教師(天海祐希さん)の冷徹な指導ぶりに視聴者からの批判が集まるも、最終回では指導の真意を理解した児童たちが感謝の念を示すなど、やはり、その「予想外ぶり」が話題になった。

また、2012年度後期のNHKの朝ドラ「純と愛」では、主人公・純(夏菜さん)の夫・愛(風間俊介さん)が脳腫瘍で昏睡状態のままラストを迎え、やはり大きな驚きをもって迎えられた作品となった。予断を許さない遊川さんが脚本を務める「同期のサクラ」だけに、その結末には、ほかのドラマの最終回に向けられる視線よりもさらに熱い視線が集まりそうだ。

(J-CASTニュ−ス編集部 坂下朋永)