セブン-イレブン

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とあるセブン-イレブン店舗に設置された募金箱に、誤解を招く表示があったとして、セブン&アイホールディングス(7&i HD)は2019年7月29日、表示を撤去した。

セブン-イレブン各店の店頭では、環境市民団体への支援活動などを目的とした募金箱が設置されている。募集はセブン-イレブン記念財団名義だ。

「映画を見に行ってみんなで応援しよう!」

放火殺人事件のあった制作会社「京都アニメーション(京アニ)」がある、京都市内のとあるセブン-イレブンでも、レジ横に募金箱を設置していた。しかし事件後、この店舗では募金箱のステッカーの半分以上を覆う形で、

「京都アニメーション制作 劇場版Free!-Road to the world-夢 絶賛公開中!! 映画を見に行ってみんなで応援しよう! お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします」

と書かれた表示シールが貼られた。

ステッカーの表示は「募金箱」「セブン-イレブン記念財団」の部分しか確認できなくなっており、寄付先が財団とも京アニともとれる形だった。店の利用者がツイッターで指摘すると、SNS上では京アニへの寄付と見せかけて、実は財団の募金を集めているのではとの見方が広まり、物議を醸した。

広報「色々な憶測を呼んでしまった」

セブン&アイHD広報は29日、J-CASTニュースの取材に、「店が善意で京都アニメーションへの被害に対する募金をお客様から募ろうと始めました」とネットの憶測を否定。集まった額はすべて京アニに寄付したという。

しかし、「色々な憶測を呼んでしまった」ため29日に表示を剥がし、「今後、お客様に混乱を与える行為や表現は無いように注意したい」とした。