9月6日(金)公開の映画『タロウのバカ』に各界から絶賛、衝撃のコメントが続々と到着している。

本作は、『日日是好日』『セトウツミ』『さよなら渓谷』などで知られる大森立嗣監督が、15年余り温めてきた自身の脚本によるオリジナル作。主人公タロウ役は、大森立嗣監督が300人以上の候補者の中から大抜擢した異端児YOSHI。撮影当時、若干15歳のYOSHIは初めての演技ながら、菅田&太賀と堂々と渡り合い、鮮烈な映画デビューを果たした。タロウに慕われ、共に行動するエージ役に菅田将暉、スギオ役に太賀が扮する。

本チラシの裏面に使用した特別ビジュアルが解禁。タロウ、エージ、スギオの3人が街中で馬に乗っている衝撃的なカット。「おれはだれのさしずもうけない」社会のシステムからはみ出した3人の少年の衝動と生き様を描いた本作のエネルギッシュな魅力が伝わるビジュアルとなっている。

コメント(順不同/敬称略)

瀬々敬久(映画監督)

全てが今この瞬間に起こっていて、生きてるそのもののような連続。

いちばん最初の映画だ、そう思った。

だって、これは神話のような顔さえ持ってる。

真木よう子(女優)

エージに憧れ、タロウに希望を持ち、スギオの混沌の中で生きている。

三者は完璧な配役をされていて、劇中で彼等が「とぶ」事を望んでしまう。

私にとっては、映画史に残る名作となった。

会田誠(美術家)

日本の時代状況に対する監督の危機感と怒りに満ちた、気合いの入った映画。

良い意味ですが、かなり精神にダメージを食らいました。心して観ましょう。

角田光代(作家)

世のなかの、わけのわからないことにすべて名前をつけたら、

生きていくのはこわくなくなるのかな。

世界は私のものだと思えるのかな。

――そんなはずないじゃん、とタロウに笑われた気分。

新井英樹(漫画家)

この世界に居場所のなくなった

言葉にならない「感じたい」が

愛おしく必死に人間の姿で叫んでた!

坂井真紀(女優)

どこかの知らない誰かでなく、

「わたしたち」を見せつけられたような気がしました。

心が苦しくなりました。悲しくなりました。

「わたしたち」が憎たらしくて、愛おしくなりました。

「わたしたち」を諦めたくないと優しい気持ちになりました。

板尾創路(130R/俳優)

少年達はライオンのように乱暴であるが

純粋で嘘はひとつもついてない。

フィクションでありながら大人は責任を感じ、胸が痛いだろう。

山戸結希(映画監督)

無宗教の風土に待ちぼうけ、

祈りをめぐる聖書を演じてみたならば、

飛び立つことの許されぬ彼らの、

すべての跳躍がうつくしかった。

操上和美(写真家)

希望も絶望もなく、

ひたすら時の狭間を疾走する

少年たちの輝きが網膜に

焼きついて---離れない。

宮台真司(社会学者)

社会の外に押し出された者にだけ見えるものがある

‐大森立嗣の一貫した視座だ。

今回はオリジナル脚本を引っ下げ、思わせぶりを一切排除して、

社会に殴り込みをかけてきた。気押されて終わるか、

大森立嗣が静かに見つめてきた光を感じるか、観客こそが問われている。

熊切和嘉(映画監督)

美しい国づくりから除外された、寄る辺なき者たちの叫び。

あがいてもあがいても、高架で囲まれた

このちっぽけな世界からは抜け出せない。

胸キュンやお涙頂戴とは無縁の、異形の青春映画。

向井秀徳(ZAZEN BOYS)

15年前、花村萬月さんから譲り受けたヤマハSR400をかっ飛ばして、

上野の特設劇場に『ゲルマニウムの夜』を観に行った。
終わって、虚無感と殺伐に支配され過ぎたオレは公園で暫くの間じっと、

ただジリジリとしていた。焦燥していた。

『タロウのバカ』を観た。

やはり未だオレは焦燥している。空虚に取り憑かれている。
そんな自分を自分で発見している。
だからオレは、今日、明日、そして明後日と対峙する。対決する。

キックスタートでエンジンを起動する。
走り出す。走り出さなければならない。

映画『タロウのバカ』は9月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー

(C)2019映画「タロウのバカ」製作委員会

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