『ライオン・キング』監督ジョン・ファヴローが来日、「最先端のテクノロジーを使った没入感をナチュラルに体感して欲しい」
映画『ライオン・キング』ジャパンプレミアが22日、都内にて行われ、ジョン・ファヴロー監督、賀来賢人、江口洋介、門山葉子、日本版オフィシャルソングを歌うRIRIが登壇した。
イベントのオープニングを飾ったのは、日本版オフィシャルソングに大抜擢された19歳の新人女性アーティスト、RIRIによる「サークル・オブ・ライフ」。先日LAで行われたジャンケット取材でジョン・ファヴロー監督と主人公シンバ役を務めるグラミー賞アーティスト、ドナルド・グローヴァーから「若きビヨンセだ!」と大絶賛されたRIRIは生演奏をバックに、圧巻の歌唱を披露。舞台上には雄大なサバンナの風景とプライド・ロックが現れ、会場からは大きな歓声が上がった。
RIRIによるパフォーマンスの後、プレミアム吹替版キャストの賀来賢人、江口洋介、門山葉子、そして今回が3度目の来日となるジョン・ファヴロー監督が登場。「世界は皆で分かち合うものであり、お互いにつながっている。その中で他人のためにできることがきっとある」という〈サークル・オブ・ライフ〉がテーマについて監督が「サークル・オブ・ライフとはこの作品を語る上で色々な意味を持っています。子供の頃は自分が自然の一部だということを徐々と知っていく。大人になると、世代から世代へ受け継がれるものがあることに気づく。自然の循環も、世代で継承されるものも、どちらもサークル・オブ・ライフです。世界がどんどん狭くなっている時代。みんながいかにして一つに繋がるかが大事なことだと思っています」と、2019年の今、新たな『ライオン・キング』が持つテーマを明かした。
続いて「実写もアニメーションも超えた“超実写版”」で初の吹替えに挑戦した賀来は「吹替えの難しさもありましたが、動物たちの繊細な表情を見るとどんどん入り込んで、シンバと共に成長できました。応援したくなるキャラクター。悩み、葛藤、友情という普遍的な人類のテーマが長年、人を惹きつけているのだと思います」と、江口は「動物の中に人間の社会を投影しているからこそ長く愛されているストーリー。監督もおっしゃった通り、19年に超実写版で発信できるというのは新しい感覚でテーマが届くのではないかと期待しています。それがこの映画の力だと思っています」と、本作が“キング・オブ・エンターテインメント”であり続ける秘訣を推察した。
ナラ役の門山が「見た瞬間に涙が出るくらい、美しいプライドランドが広がっていました」と感動を露わにした映像について監督は「『ライオン・キング』は月日が経っても色あせない物語。それを受け継いで、新しい世代のためにアップデートできるかが課題でした。新しいテクノロジーを駆使することもチャレンジでした」と苦労を明かした。
そして今回初めて「サークル・オブ・ライフ」をライブで披露したRIRIは、「この曲は地平線から太陽が昇る壮大なイメージ。そしてこの歌が持つテーマ、一人一人が輝く存在で、愛で繋がることが大事だということが伝わるように歌いました」とやや緊張気味に語ると、監督は「彼女の歌声が素晴らしいということは知っていましたが、今日は生演奏のライブで、さらにプライド・ロックが背景、そして大勢の観客のみなさんの前で歌う彼女を見て、感慨ひとしおでした。LAでは英語で歌ってくれたので、2ヶ国語で聞くことができて嬉しいです!」と茶目っ気たっぷりに賛辞を送った。
最後に監督から「本作は動物も背景もすべて、PCで作ったものです。最先端のテクノロジーを使った没入感を、ナチュラルに体感して欲しいですし、動物たちの表情や動き、歌声から全ての感情を感じていただけたら嬉しいです。過去の『ライオン・キング』が大好きな方も、初めて観る方にも楽しんでいただきたいです。アリガト、ジャパン!」と日本のファンに向けてメッセージが送られ、大盛況のうちに幕を閉じた。
映画『ライオン・キング』は8月9日(金)より全国公開
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