『ホットギミック ガールミーツボーイ』堀未央奈×清水尋也×板垣瑞生×間宮祥太朗インタビュー|「このメンバーで本当に良かった」
『ホットギミック ガールミーツボーイ』
堀未央奈×清水尋也×板垣瑞生×間宮祥太朗インタビュー
累計販売数450万部を超える相原実貴の原作コミックを、『溺れるナイフ』などで知られる山戸結希監督が、乃木坂46の堀未央奈を主演に迎えて実写映画化した『ホットギミック ガールミーツボーイ』が6月28日(金)より全国公開中。
映画ランドNEWSでは、映画が初出演にしてヒロインの女子高校生・成田初(はつみ)役を演じた堀未央奈と、初と同じマンションに住む幼なじみの橘亮輝(りょうき)役の清水尋也、人気モデルとして活躍する小田切梓(あずさ)役の板垣瑞生、初の兄・成田凌(しのぐ)役の間宮祥太朗の4人に、撮影中の裏話や役作りについて、赤裸々に話してもらった(取材・文:渡邊玲子/撮影:ナカムラヨシノーブ)。
──映画の張り詰めた雰囲気とはガラリと変わって、目の前の皆さんは見るからに和気あいあいといった感じですが、撮影現場でも皆さんすぐに打ち解けられましたか?
間宮:山戸監督は演出に集中されていて、現場の雰囲気は主に清水さんが作っていました。
堀:うん!ムードメーカーだったから。
──現場の雰囲気を和ませようと、清水さんが率先していた感じですか?
清水:いや、僕は普通に楽しく話したかっただけですね!ここ(板垣さんと清水さん)は、もともと仲が良かったし、堀さんが人見知りっていうのは知っていたから。
堀:でも、最初あんまり間宮さんが話してくれなくて…。
板垣:そう、間宮さんは結構ね(笑)。
──間宮さんも人見知りなんですか?
間宮:そうなんです。
板垣:いや、それはないでしょう!
間宮:なんで最初に話さなかったかっていうと…。俺、実は堀未央奈に気に入られようと思ってて。
──それは、お兄ちゃんとしてですか?それとも“間宮祥太朗”として?
間宮:いやいや、だって信頼関係とか築かなきゃいけないじゃないですか。でも、俺がこの感じでガツガツいくと引かれちゃいそうだから、最初は優しい言葉だけかけて、後はなるべく黙ってました。
──堀さんは間宮さんにそんな作戦があったとは露知らず…?
堀:全く知りませんでした!でもいざ話しかけてみたら、「トロたく」が好きだって(笑)。
──「トロたく」??
間宮:「ネギトロたくわん」の「トロたく巻き」ね(笑)。
──本作ではそれぞれ皆さん個性的なキャラクターを演じられていますが、役作りをする上で意識されたことはありますか?
堀:自分に自信のない“10代の初ちゃん”を演じるにあたっては、普段アイドルをしているときの“ばっちりメイク”とは違って、ほぼ“すっぴん”でやらせていただいたので、新鮮な感じになっているんじゃないかと思います。
清水:とても“すっぴん”とは思えないよね!
──“すっぴん”は、堀さん自ら提案されて…?
堀:いや、違います!
間宮:自分から「私、この役“すっぴん”でやります!」って言ってたらすごいよね(笑)。「お〜!自信あるな〜」って(笑)。
堀:あはは(笑)!それは確かに強者ですね。
──清水さんは役作りで意識されたことは?
間宮:“すっぴん”だったもんね!
清水:いや、バチバチに塗ってるわ(笑)!僕はあまり作り込んでいくタイプではないので、普段と変わらずですね。何も考えない方がフラットにできるんです。お芝居は僕一人で完結するものではないし、現場で一緒にやってみないとわからないから。
──板垣さんの梓のオレンジ髪は地毛ですか?
板垣:地毛です。僕は「山戸さんワールドに飛び込んでみよう!」と思って現場に通っていた感じですね。
──なるほど。では、間宮さんはいかがでした?
間宮:(いきなり真顔になり)俺、役作りしてましたか?
(一同爆笑)
板垣:等身大のままでした(笑)!
間宮:ほぼ本人に近いと言っても過言ではないくらい。台本ほとんど見てなかったね。
──それはなぜですか?
間宮:セリフ覚えが早いから(笑)。いやでも、もともと台本上は4行だったシーンが、現場でいきなり4ページになったりすることもあったので。
堀:そうそう。現場で山戸監督と話しながら一緒にそれぞれのキャラクターを作っていったので、監督が私たち自身に寄り添って、セリフを書き換えてくださったんです。
──とはいえ、間宮さんはあのキャラクターが素というわけではないですよね…?
清水:ハハハ(笑)。バレてるバレてる!
間宮:初を演じるのが「乃木坂46の堀未央奈」っていうのはもちろん知ってたんですけど、俺は正直そこまで詳しくなくて、まっさらの状態の初として接していたっていうのが、リアルな雰囲気が出せた要因の一つではあるかな。未央奈ちゃんも映画初主演ということもあるし、技術で演技をしているっていう感じじゃなくて、相手の言葉をそのまま浴びて、自分も言葉を吐いてっていう感じだったから、それがこちらにも良い影響をもたらしてくれたんじゃないかなとは思いますね。
──清水さんも亮輝のセリフはかなり難しかったのでは?
清水:もちろん、普段だったらああいうセリフは絶対言わないけど、初が初でいてくれたから、初のことを好きになれたし、毎日かわいいって思えたし、それによって亮輝も影響を受けて、自分の中でも嘘をついている感覚はなく、あのセリフが自然に自分の中から出てきたんです。だから、一個でも欠けたら多分ああいう風にはなってなかったと思うんです。だからこのメンバーでできて本当に良かったと思うし、巡り合わせだと思います。
──なるほど。
清水:結局のところ、亮輝も梓も凌も、表現方法が違うだけで、初を好きな気持ちとか、初をかわいいって思ってる気持ちっていうのは、みんな一緒なんだと思うんですよ。だから、技術的にそれをどう表現するかっていうことではなくて、大事なのは、あの服を着て、眼鏡をかけて、亮輝としてその場に立った時に、その感情とか言葉が僕の中から自然と出てくるようにすることだけなんです。
──板垣さんは梓という複雑な役柄と、どんな風に向き合ったんですか?
板垣:僕の場合は、梓のヒストリーを自分で勝手に考えて、紙にバーッて書き出しました。でも、いざ現場に入ったらそれを一旦全部忘れて、また山戸さんに入れてもらって…って感じでしたね。
──事前にしっかり準備をされたということですね。
板垣:新聞やネットの記事とかを読んで、ちょっと悲しい気持ちになって現場に入ったりとか…。
(…と、ここで間宮さんが板垣さんの顔をじっと見つめて…)
間宮:いや、お前って、歯すごい白いな。
堀・清水:うわぁ!本当だ!
板垣:え!?そんな白い?
堀:うん。白目と同じくらい(笑)。
板垣:ハハハ(笑)。でも、割と梓の役は自由だったので、自由に生きようかなって感じでしたね。
──完成した作品をご覧になって、「ここが好き!」と感じたところは?
堀:私はスピード感ですね。全く眠くならないし、ずっと瞳孔を開いて見ていられるくらいスピード感があって、どんどんどん話が進んでいくところがすごくいいなって思いました。
──清水さんは?
清水:堀さん演じる初が初としての説得力があったので、僕たちは成り立っていられたと思います。
板垣:僕は、恋愛映画らしからぬ“生々しさ”みたいなものが、すごくいいなって思って。
清水:ちょっとお前、かっこつけんなよ!(と、「バシっ!」と板垣さんを叩く清水さん)
板垣:人の心の内側みたいなところに、すっと入ってくるような映画だと思うんですよね。別にシリアスな暗さじゃなくて、もっと根本的な、人が人に依存しちゃったりするところとか、そういう暗さがこの映画の素敵なところだと思うし、きっと見た人も共感しやすいんじゃないかな。
間宮:俺はすごい男っぽいタイプなんで、梓がエグいくらいかっこつけてんなぁって(笑)。
板垣:だって、そういう役だったんですもん(笑)!
間宮:スタジオで雑誌の撮影するシーンとかさぁ。俳優が役でかっこつけるより、さらに上行ってんな、みたいな(笑)。でも、逆にあそこまで出来たらいいよね。
板垣:そう言っていただけるのはありがたいです。
間宮:この映画って、初の成長の話でもあるんですけど、意外と亮輝もヒロインチックだなと思ってて。映画で冒頭はイヤな奴に見えるけど、後半に向けてどんどん可愛くなって、見てる人たちが好きになっていくっていうところは、すごいなって思いますね。
堀:確かに、亮輝はかわいい!
板垣:僕はこの映画のラストで、初の言葉がバーって出てくるシーンが素敵だなって思いました。画も言葉もすごく詩的なんですけど、「うわぁ、いいなぁ」って。スピード感もあって、すごく気持ちよかったし。
堀:ありがとうございます。
──吉岡里帆さんが演じた梓のマネージャー役が強烈だったのですが、マネージャーさんって、実際もあんな感じだったりするんでしょうか?
一同:いやいやいや!
板垣:吉岡さんも「あんなマネージャーさんがいたらやばい!」って言ってましたから(笑)。
堀:梓としては、どうだった?仕事の枠組を超えてきてる感じ?
板垣:いや、リナと梓の関係もすごく特殊だから、そもそもマネージャーとタレントっていう目で見てないっていうか…。リナの愛はこじれていて、でも梓からしたらいろんな感情があって。あの2人の関係性も、恋愛とはまたちょっと違う感じなんで。
清水:自分だったら、リナみたいなマネージャーに耐えられる?
板垣:いや、ないっすね。
──清水さんはどうですか?
清水:僕は仕事とプライベートは一緒にしたくないタイプだから、リナさんみたいな人は無理ですね(笑)。
堀:私も、あまり関わってこないで欲しい!
(一同爆笑)
清水:でも、リナはかわいいよね!
堀:めちゃくちゃかわいい!私すごい好きな顔なんですよ。吉岡さんの顔が(笑)。でも、リナは誰かを大切にするっていうのをはき違えてるっていうか。そういう人は無理ですね。
間宮:俺は、リナは人としてすごい失礼な奴だなと思いますけどね。初と対峙するシーンで、あの関係性で、あの年齢差で「なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないの?」って、俺はめっちゃ思ってて。初は、ただ「はぁ…」って聞いてるから、「ちゃんと言い返せよ!」って思って見てました(笑)。
──男性陣に伺います。今回ご自分が演じた役以外の役だったら、どの役がやりたいですか?
板垣:僕は反町隆史さんが演じた…。
堀:3人の中からじゃなきゃダメだよ(笑)!
間宮:俺は自分の殻を破るために、あえて瑞生が演じた梓の役。俺、絶対あんなにかっこつけられないですよ。
清水:だって瑞生は最近、自分が“イケメン”ってことに気づいたらしいですからね。
堀:そう!自分でも認め始めたよね。
板垣:違う、違う!「自信を持とう!」と思ったんです。僕、一番自信ないので。
清水:でも、“イケメン”だよね?
板垣:まぁね(笑)。でも僕も、かっこつけるのはすごい怖いですよ。
間宮;あんなにかっこつけといて!
板垣:それはまぁ、お仕事だったからです(笑)。僕は凌ですかね。自分が亮輝を演じるのは想像がつかないけど、凌の気持ちはちょっとだけ分かるというか。見守ってる感じとか、まだ共感出来るところがちょっとだけあるから。
間宮:亮輝はアタマが良い役だしね。
板垣:そう。って、ん…!?
間宮:ハハハ(笑)。
清水:まぁ、亮輝はアタマが良くないと出来ないから!
──清水さんは?
清水:僕は梓ですね。だって、あんなふうに「女の子の顔」をしている姿を、初は亮輝の前では見せないから。僕は「やだ! 離して!」みたいな初しか見たことないのに、梓が「おいで!」って言ったらちゃんと来るんですよ!俺、それ見てて、思わず「はぁ?」ってなりましたから(笑)。
板垣:ハハハ(笑)。それ、どっちに対して?
清水:梓にもだけど、初に対しても腹が立ったよね。
板垣:でも、確かに3人の前でそれぞれ初が全然違うから本当に面白い。「あ、亮輝の前ではそんな感じなんだ!」って。そもそも女性って、そういうものなのかな?
間宮:本当に表情が変わるよなぁ。「あんなやりとりしてるんだ!」って思ったもんな。俺の前では、「お兄ちゃん!」みたいな顔しかしないのに、「あいつらとは、めっちゃ楽しそうなやりとりしてんじゃん!」って。
板垣:僕も、亮輝がうらやましい。初の本音が聞けるのは亮輝だけだから。
清水:いや、僕に対する扱いはヒドイからね。カメラ回ってなくても、「うるさい!」って。
堀:それは本当にうるさいからでしょう?本当にギリギリまでふざけてるんですよ!だから、「シーっ!」て。
──演じていて印象に残ってるセリフは?
板垣:あります!「ちぇっ、ノーコメントか」っていうセリフがあって。映画の中で、2回くらい言ってるんですよ。
(……と、間宮さんがヒソヒソ声で、「ちぇっ、ノーコメントか」を繰り返し練習する)
堀:あ!いま、こっちでも練習してる!
板垣:山戸さん、僕に「『ちぇっ、ノーコメントか』って言ってもらって良いですか?」って聞いた後に、なぜか一人で「フフフ」って笑うんですよ!
間宮:そういえばさ、現場で山戸さんが亮輝に「足で悲劇を書いてください」って言ったことあったよね。
清水:最初のシーンで全員集合して、凌と亮輝だけその場に残るじゃん。その時に俺が「悲劇だよ、悲劇!」みたいに言う時に、山戸さんから「足で“悲劇”を書いてください」って言われて。「足で悲劇」ってどういうこと?って、ちょっと混乱した。
堀:足で「ひ、げ、き」って書くってこと?
清水:いや、そういうことじゃない!
間宮:バカたれ〜!
板垣:ハハハ(笑)!
堀:いま、一生懸命考えた上でそうだと思った!難しいね。
間宮:しかも今度は俺が「それを消してください」って言われたの。だから亮輝が書いたやつを「ワァ〜」って足で消して。それが初日だったから(笑)。
清水:そう、早速ね。
間宮:早速「お〜」って思ったよね。
板垣:思いましたね。
間宮:これが「山戸組なんだなぁ」って。
堀:私は塾のシーンで、「私ってずっとこうやって、馬鹿って言われたかったんだよね」みたいなセリフがあるんですが、そのシーンを演じて亮輝との距離がギュッと縮まったっていうか、演じていて泣きそうになりました。
清水:っていうか、2人ともあのシーンで泣いてたじゃん。しかも「なかなかカットがかからないなぁ…」って思ってたら、モニターの方から山戸さんの嗚咽が聴こえてきて。「うわ、響いてる!」って。そこからちょっと流れが変わったんですよね。「宇宙感じるよ」も初めて出てくるし、「お前もっといい感じになれるよ」っていうのも、あのシーンだよね。
堀:うんうん。
清水:「いい感じになれるよ」って、「どういうこと?」って思うけど、何か感覚的にはわかるんです。でも、それでいいと思うんですよ。あの2人の間ではあれで伝わってるし。
堀:いいよね。
清水:亮輝と初の、そういう会話はすごい好きですね。
──ちなみに、今回の映画のように「恋のライバル」がいたら身を引いてしまうタイプですか?それとも燃える方ですか?
板垣:僕は自分の方から引きますね。
間宮:俺は状況にもよりますけど、まったく参加しないか、バーンって行くかのどっちかですね。自分のことを最初からちょっと好きって分かってたら、多分行くと思うけど…。
──「イケるかも?」って思える要素があれば…?
間宮:男っていうのは、それだけで、限りなく自信を持ちますからね(笑)。そもそも男が好きになるタイプって、自分のことを好きになってくれそうな人であることが多いから。
──清水さんもそうですか?
清水:僕は相手によって変わります。ちゃんとサプライズが好きな子には、サプライズしてあげるし。僕、器用なんで(笑)。
──楽しいお話をありがとうございました!
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— 映画ランド (@eigaland) 2019年7月3日
映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』は6月28日(金)より全国公開中
(C)相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会
取材・文:渡邊玲子/撮影:ナカムラヨシノーブ
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