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リサイクル素材を使用して東京2020大会の表彰台を制作する「みんなの表彰台プロジェクト」について、東京2020組織委員会とP&Gが合同記者発表会をこのほど開催。スポーツキャスターとして活躍するタレントの松岡修造氏らが登壇するトークショーなどが行われた。

国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を標榜し、持続可能性へ配慮した大会の成功を目指している東京2020組織委員会。『みんなの表彰台プロジェクト』では、P&Gと共同で衣料用洗剤アリエールや台所洗剤ジョイなどの使用済み製品容器のプラスチック素材を消費者から回収し、東京2020大会の表彰台制作に再利用する。

松岡氏は「僕は2020に向けて宣言しました。自分は灰になる。全てを出して応援するって。ゴールまで突っ走っていきたい」など、挨拶がてら修造節を披露して会場の笑いを誘っていた。トークショーでは東京2020大会出場を目指す、空手組手の植草歩選手とパラトライアスロンの秦由加子選手が現在行っているトレーニングにも話題が及んだ。

秦選手は「トライアスロン競技のスイム・バイク・ランの3つの練習で忙しいんですが、自分の競技だけではなく、いろんな競技の人と接する中で、身体が強くなるにはどうすればいいかということを積極的にやっているところです。例えば、植草選手が普段どういうトレーニングをしているのかとか、どういう体つきをしているのかとか、すごく興味があって。さっきも『どんな足しているんですか?』って触らせてもらっていました(笑)」と明かした。

一方、植草選手も「5年前からウエイトトレーニングにすごく取り組んでいて、5年前から10キロ体重が増えたんですが、それが自分の自信にもなっている」とのことで、「自分が(来年)迎える28歳というのは本当に素晴らしいタイミングで、技術も体力も最高にいいとき」「金メダルを獲って空手界と日本を盛り上げて、みんなで東京2020大会を成功させたい」と、意気込みを語った。

また今回のプロジェクトにちなみ、元男子ハンマー投げ選手で東京2020組織委員会スポーツディレクターを務める室伏広治氏は、普段の生活で環境について気をつけていることを聞かれ、「当たり前のことかもしれないですけど、ゴミの分別とかしっかりするようにしています。紙とか他の素材にくっついているプラスチックも、できるだけちゃんと剥がしたりハサミで切ったり。1日に出すプラスチックのゴミって、結構多いなと実感していて、一人一人がそういう意識を持つとずいぶん変わるのかなと思ってやっています」とコメントした。

3人の話に耳を傾けていた松岡氏は、「僕の生きがいは応援することです。夢は心をひとつにする。だからこそ2020、みんなが心の表彰台に乗れるよう本気で応援していきたいと思います」と熱弁。発表会を締めくくった。

『みんなの表彰台プロジェクト』では、6月19日から全国のイオングループ約2,000店舗に専用のリサイクルボックスを設置。約45トンのプラスチック素材の回収を目指す。