日本の伝統食「味噌」「梅干し」「漬け物」はパワーフード
「健康のためには減塩」「典型的な日本食は塩分が高すぎる」などといわれますが、塩分は健康のためにある程度は必要です。
日本の伝統食である梅干し、味噌、漬け物は塩分が多めですが、大きな力を秘めたパワーフードなのです。
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塩分を摂らないと体が冷える?
最近は「塩分=高血圧」のように塩自体が健康に悪いものとされる傾向にあります。そのため減塩ブームで塩分控えめ食品が店頭に並び、高血圧でない人まで塩分を気にしています。
減塩は本当に健康に良いのでしょうか?
塩分は体温を上昇させます。そのため塩分が足りないと、冷え性や貧血、うつ病などになりやすいといわれます。
塩が体を温めるメカニズムは、塩分は血圧を上昇させる作用があり、血液を体の末端まで巡らせることができるためです。塩分の過剰摂取だけが高血圧の原因とは限らないのです。油っこい食事や運動不足、ストレスが原因の場合も多いのです。
昔から薬として重宝されていた梅干し
梅干しは昔から「三つの毒を消す」といわれてきました。
一つ目は「食の毒」。梅の酸っぱさであるクエン酸は、疲れの原因である乳酸を分解し、血糖値の上昇を抑えてくれます。胃腸の調子が悪い時に一粒食べればスッキリします。
二つ目は「血の毒」。肉など油分の多い食事や糖分が多い食事を過剰に摂ると、体が酸性化した血液になってしまいます。梅干しはアルカリ性なので、血液を浄化し体調を整えてくれます。
三つ目は「水の毒」。梅にはカルシウムや鉄分、カリウムが豊富に含まれており、代謝を促す効果があるため、体内の水分にたまった老廃物を排出しやすくしてくれます。
味噌汁は飲む点滴
大豆を米麹と塩で仕込み、発酵させた味噌は優れた栄養食です。
大豆が発酵するとアミノ酸に分解されます。具材たっぷりの味噌汁は一品だけで十分なおかずになりますし、腸の中で乳酸菌とバクテリアを増やし悪玉菌を一掃してくれますので、まさに「飲む点滴」です。
漬け物は日本のヨーグルト
乳酸菌はチーズやヨーグルトだけでなく、漬け物や味噌などの発酵食品にも含まれています。
ゆっくりと時間をかけて発酵させた漬け物は「日本のヨーグルト」です。腸内環境を良くしてくれるので免疫力が上がり健康にしてくれます。
日本の三大パワーフードを積極的に食べて元気に過ごしましょう。
【参考】
若杉友子(2012) 「子宮を温める健康法」WAVE出版
「文:けんこうフィットNEWS 」
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。