ティモシー・シャラメが出演する映画『ビューティフル・ボーイ』のラスト、エンドロールでは5分15秒に渡りティモシーの声での朗読が入っていることが判明した。

8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服し、今やNetflix「13の理由」の脚本家として活躍する人物と、彼を支え続けた家族の物語。音楽ジャーナリストの父親デヴィッドと、息子ニックがそれぞれの視点から描いた2冊のベストセラー回顧録が原作。製作は『ムーンライト』を世に送り出したブラッド・ピット率いるPLAN B エンターテインメント。“人生は長い道のり。毎日、あらゆることが少しずつ良くなっていくんだよ”と優しく語りかけるジョン・レノンのメッセージは、そのまま父デヴィッドの心情とシンクロします。愛のちからで人は、何度でもやり直すことができると力強く胸に迫ってくる珠玉の人間ドラマだ。

ティモシー・シャラメの名を一躍有名にした『君の名前で僕を呼んで』。この映画のラストシーンは、ティモシーの表情だけを映し続ける、かつてない3分30秒にも及ぶ超長回しラストショットで観客を釘付けにした。感情を押し殺し1点を見つめる彼の目が物語る雄弁さ。すべてを見終えたとき、心を揺り動かされない人はいないとまで言われた映画史に刻まれるラストシーンが話題となった。

この度、『ビューティフル・ボーイ』のラスト、エンドロールでは5分15秒に渡りティモシーの声での朗読が入っていることが判明。別撮りで、音声の録音をしたという監督こだわりのシーンだ。この時に朗読しているのは、放浪と酒びたりの人生を過ごしたアメリカの作家・詩人であるチャールズ・ブコウスキーの「Let It Enfold You」(※日本語訳の刊行無し)。

ティモシーが演じたニック・シェフのお気に入りの作家の1人で、文壇の一匹狼的な存在であり、アウトサイダーな彼は、かつて自分の読者を“負け犬、能なし、嫌われ者”と総括し、毒気の効いたユーモアと反骨精神に溢れた作品は、当時の若者たちから絶大な人気を博した。作中でも大学の講義中に、ニックが読み上げるシーンもあり、いかにニックが破天荒な生き方を貫いた作家ブコウスキーに惹きつけられていたのか分かるシーンとなっている。

映画『ビューティフル・ボーイ』は4月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国公開

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