トップクラスの急患搬送件数を誇った病院、なぜ異例の「3度目倒産」?
実は、三友会が和議を申し立てるのは、このときが初めてではなかった。さかのぼること、さらに20年前の74年、設備投資過多から約6億円の負債を抱えて和議を申し立てており、94年は2度目の申請だった。
だが、和議を申請したものの、債権者の同意が得られず債権元本自体のカットは一切得られなかった。利息を抜きにすれば、今でいうリスケジュール(借入金元本の返済猶予)と同じ効果しか得られず、2度の和議債務の返済負担が、その後も重くのしかかった。
近年も経営状態は改善せず、断続的な赤字決算が続き、直近の債務超過額は年商規模を大きく上回る4億円超に達した。和議債務の補填などに伴う借入金の返済もままならないまま、2019年2月、3度目の倒産となる破産手続き開始決定を受けた。
法的整理手続きを3度も行うのは、きわめてまれなケースだが、2度目の和議申請時に一定額の債権カットを受けられていれば、このタイミングで今回のような結末には至らなかっただろう。
(文=帝国データバンク情報部)
