ゴミスのライオン・パフォーマンスはサッカー好きの間ではお馴染みだが、幼い少年には刺激が強すぎたようだ。写真はスウォンジー時代のもの。 (C) Getty Images

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 前代未聞の“笑撃”ハプニングが話題を呼んでいる。

 当事者となったのは、現在サウジアラビアの強豪アル・ヒラルに所属する元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスだ。

 現地時間2月22日に行なわれたサウジアラビア・リーグ第21節のアル・イテハド戦に先発出場していたゴミスは、67分に値千金の先制点を叩き込むと、“お馴染み”ゴールパフォーマンスを披露した。

 ゴミスのお馴染みのゴールパフォーマンスとは、得点後に四つん這いになって、叫びながらゆっくりと歩くというライオンをモチーフにしたもので、プロキャリアをスタートさせたリーグ・アンのサンテティエンヌに所属していた時の同僚がやっていたものをアレンジして誕生した。以来、彼がゴールを決めるたびにそのパフォーマンスは行なわれ、ある種のトレードマークのようになっていた。

 当然、ゴミスはアル・イテハド戦でも、いつものように感情を込め、ライオンになりきった渾身のパフォーマンスを披露。しかし、ここでハプニングが起きる。なんと目の前に立っていた9歳ほどのボールボーイが恐怖のあまり逃げ出してしまったのだ。
 
 ゴミスは、身長184センチで、さらにドレッドヘアーの強面。そんな大型FWが鬼気迫る表情で近寄ってくるのだから、ボールボーイの少年が逃げ出すのも無理はない。その迫力はハプニングの瞬間を紹介した英紙『Evening News』が、「あまりのカオスに少年が呑み込まれた」と綴ったほどだ。

 もちろん、ゴミスに悪気はなかった。試合後に自身のSNSで、少年にユニホームとハグを贈り、怖がらせてしまったことを「謝った」と公表した元フランス代表FWは次のようなメッセージも添えている。

「この勝利はとても嬉しいよ。タイガー(アル・イテハドの愛称)に勝つには全力を尽くさなければいけなかった。自分の雄叫びを怖がっていたあの子には申し訳ないと思う。ただ、僕は子どもを食べたりしないよ」

 そんなゴミスが主砲を担っているアル・ヒラルは、アジア・チャンピオンズリーグで中島翔哉擁するアル・ドゥハイル(カタール)、塩谷司が所属するアル・アイン(UAE)と同じグループCに入っている。対決の時には、そのプレーとともに迫真のゴールパフォーマンスにも注目だ。