『ルームロンダリング』伊藤健太郎インタビュー|幽霊の存在は信じる?撮影秘話や作品の見どころ語る
TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015にて準グランプリFilmarks賞を受賞した企画を映画化した本作『ルームロンダリング』は、事故物件を転々とすることになった“こじらせ女子”八雲御子が、部屋に居座る幽霊たちが見え会話出来る能力が開花するところから物語が展開されるハートフルコメディ。主演に池田エライザを迎え、共演にオダギリジョー、渋川清彦、伊藤健太郎、光宗薫が名を連ねる。
映画ランドNEWSでは、事故物件を転々とし、その履歴を帳消しにする秘密のお仕事“ルームロンダリング”をしにやってくる御子の隣に住む、 “不器用男子”虹川亜樹人を演じる伊藤健太郎に、作品の魅力や実生活にも触れたエピソードを語ってもらった。
──幽霊の出る部屋には住めますか?
伊藤:住めないですよ(笑)。絶対嫌です!だって、考えるじゃないですか。「何があったのかな」って。僕は霊感がないので、余計に嫌です。いつ見えるかわからないじゃないですか。まぁ見えないと思いますけど(笑)。
──幽霊の存在は信じる派ですか?
伊藤:信じます・・・けど、どうなんですかね?宇宙人の方が信じています。UFOとか。そういう話は大好きで。でも、幽霊は居るんだろうなとは思いますが、それが実態となって見える、例えば女性の姿とか。人間の頭の中で勝手に作り出しているんじゃないのかなって思うんです。前に何かの番組で、人間の頭の脳波をグラフみたいにすると、宇宙の銀河系のカタチみたいなものに似ているらしいって言っていて。だから、人間の頭ってすごく複雑だと思うんですよね。そこから勝手に生まれて作り出していて、それを勝手に出せちゃう人が“霊感がある”と言われているんじゃないかなって思っています。
──すごい、論理的に考えてる(笑)。
伊藤:そういう話とかはわりと好きで。夜中とか寝る前に考えると眠れなくなっちゃうんですけど(笑)。
──怖くないですか?
伊藤:怖い方向性で考えないです。興味で考えています。居るといえば居ると思いますが、まぁ見えたくはないですよね(笑)。
──そして“絶対に住みたくない”と。
伊藤:住みたくないですね。どうなんですかね?嫌ですね、事故物件。
──伊藤健太郎さんが池田エライザさん演じる御子ちゃんに何か相談できるとしたら何かありますか?
伊藤:御子ちゃんって、ちょっとアーティスティックな部分があるじゃないですか。僕もそんな上手くはないですが、絵を描くことが好きだったりするので、そういう話とか出来たらいいですね。
──片桐監督とは役づくりなどで結構お話されましたか?
伊藤:そうですね、現場に入って「亜樹人ってどういう人間なのかな」っていう話をして、僕が思ってた亜樹人と、監督が思っていた亜樹人に、そこまで大きなズレがなかったので、すごくやりやすかったというか。楽しかったです。
──片桐組はどんな雰囲気でしたか?
伊藤:温かかったです。すごく。この作品の世界感もですが、あったかい現場で、チームワークも良かったですし。片桐監督の人柄があっての雰囲気だったと思います。現場にも居やすかったです。
──題材は事故物件や幽霊ですが、作品のテイスト的にはコメディタッチの要素もありましたね。木下隆行さん(TKO)との格闘シーンでも、どこかちょっと笑えてしまう部分もあったり。
伊藤:撮っている時はめちゃ怖かったですよ、木下さん(笑)。ガタイもすごく良いですし。殴られまくってすごく怖かったですが、映像として観たらちょっとコミカルに描かれていて。メガネが吹っ飛ばされて、僕が後ろでメガネを探しながら「そんな目悪いんだ、亜樹人!」みたいな(笑)。自転車にメガネが引っかかっていて、それを御子ちゃんが見付けてかけてくれる(笑)。メリハリがあって面白かったですね。
──御子ちゃんが持っている“アヒルのランプ”ように、いつも肌身離さず持っているものはありますか?
伊藤:シルバーのネックレスですかね。自分の宝です。昔はじめて自分のお金で、お店に6時間くらい並んで買ったものなので。
──それはもう何年も肌身離さずに?
伊藤:そうですね。仕事をしているとき以外はつけています。
──アルバイトのシーンで印象に残っていることはありますか?アルバイトの経験は?
伊藤:アルバイトの経験はないので、“どんな感じなんだろう?”というのはすごくありました。初めて、コンビニの大きなドリンク冷蔵庫の裏側に入ったんですよ。めっちゃ寒くて!でも「こういう感じなんだ!」というのはちょっと感動しました。あとはレジ打ちとか。バイトをやったことがないので感動しました。タバコを取るところとか。楽しかったですね、店員さん。
──やってみたいアルバイトはありますか?
伊藤:ゴハン屋さんはやりたいです。キッチンとかホールとか。地元の友達がバイトをしていて、そこに食べに行ったことがあるのですが、すごく楽しそうで(笑)。ちいさめのお店でやってみたいです。
──何も出来なくて後悔した経験から、“先に進めた”エピソードはありますか?
伊藤:何かやりたいって思った時に、どんなカタチでも良いからやらないと気が済まないんですよ。なので、割とやりたいと思ったことはやっちゃうので、無いです。
──もし幽霊に“悩み”を相談されたらどうしますか?
伊藤:自分ができる限りのことはやりますが、「相談があるんだけど・・・」と言われた時点で、「それ、僕に解決できること?」って聞きますね(笑)。出来そうだったら聞くし、相談にのります。でも、出来る自信が無いですね。幽霊さんの悩みは。だって、生きていた時の後悔とかってことですもんね。めちゃくちゃ難しくないですか?出来る限りはやりますけど(笑)。
──どんな家に住みたいですか?
伊藤:もう1階だけの家で、地下があって、めっちゃ広いリビングがあって。もうワンルームくらいのところに住みたいです。
──和風ですか?洋風ですか?
伊藤:洋風ですね。小さいときからアメリカへの憧れがすごくあって。アメリカってそういう家が多いじゃないですか。一階だけの家で、庭が広くて。ああいう家は憧れます。あと、絶対欲しいのはガレージです。大人の大きいおもちゃ箱みたいな感じがあって。ガレージと、庭が広い家が理想です。地下はルームシアターで、低めのソファーとかクッションとか置いて。もうそこから出なくなるんじゃないかって感じです(笑)。
──ペットは飼いたいですか?
伊藤:飼いたいですね。大きい犬とか。今もプードルを飼っています。子供とか出来たら、子供と同じくらいの子犬を飼って、一緒に大きくなっていって欲しいんですよ。初めての友達みたいな感じで。
──最近、ロンダリング(綺麗にすること)したいなと思ったことはありますか?
伊藤:何だろうな・・・靴ですかね(笑)。靴がとても好きで、いっぱいあるんですが、なぜか捨てられないんですよね。靴が置いてある棚とか、しまってあるところに自分の靴がバーって置いてあるのがすごく気持ち良くて。「これ履かないしな〜」「これ捨てたいけどな〜」って思うけど、でも「コレここにあるの良いなー」とか思ったりして(笑)。捨てたくても、捨てられなくて。よく誰かにあげることはあるりますが、靴なんてそんなに人にあげないじゃないですか(笑)。なので靴を浄化できたらなーって思います(笑)。
──引っ越しをする際に気にするところはありますか?
伊藤:キッチンですかね。2口のガスコンロが在れば良いです。あとは広いキッチンが欲しいです。
──じゃあ、1Kよりもワンルームで広いキッチンがある方が?
伊藤:そうですね。キッチンにカウンターがついている家が良いですね。
──「ここを観て欲しい!」と思う好きなシーンはありますか?
伊藤:御子ちゃんにお母さんが「泣くな、笑え」って言うところです。
──名セリフが詰まっていましたよね。
伊藤:「泣くな、笑え」っていう言葉が僕はすごく好きです。あのシーン大好きです。
──良く映画館は行きますか?
伊藤:行きます!この前も行きました。
──お好きな席とかありますか?
伊藤:真ん中ですかね。真ん中の真ん中。音を両耳で感じて、右に寄ると右の音が強くなるじゃないですか。真ん中だとまんべんなく聞けるし観れるので、真ん中で観ています。
──『ルームロンダリング』と併せて観るとより楽しめる作品などありましたら教えてください。
伊藤:すごいあったかい作品なので、あったかい気持ちになれる『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』ですかね。男同士の友情を描いていて、僕も大好きな映画なので。
──映画を観る方に向けてメッセージをお願いします。
伊藤:僕も実際台本を貰ったときはそういうイメージがあったのですが、幽霊の話なので、一見「ん?」って思う方もいるかもしれません。絶対そういう印象では終わらないですし、実際そういうシーンは皆無かもしれない。良い意味で裏切ってくれる作品なので、観た後にあったかい気持ちにもなれますし、色々な登場人物がいるので、誰に自分の気持ちを寄せて行くかというところを楽みながら観てもらえたらなって思います。
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映画『ルームロンダリング』は7月7日(土)より全国公開
(C)2018「ルームロンダリング」製作委員会
取材:矢部紗耶香
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