『未来のミライ』星野源、細田守の描く“家族”に感動「ファミリームービーの最先端にあるような作品」
映画『未来のミライ』ジャパンプレミア〜完成披露試写会〜舞台挨拶が25日、都内・東京国際フォーラムにて行われ、キャストの上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、監督の細田守が登壇した。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』と、次々に大ヒットアニメーション映画を生み出してきたアニメーション映画監督・細田守。3年ぶりの新作となる『未来のミライ』では、前作に引き続き、細田監督が自ら原作・脚本も担当。主人公である甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんが、未来からやって来た妹・ミライちゃんと出会い、初めての体験を繰り返しながら成長していく姿を描く。
第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」に選出された本作。主人公である甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんを演じた上白石は「本当に素晴らしい作品。海外の方に素晴らしい反応をいただいて、早く日本の皆さんにも観ていただきたいなと思います」とにっこり。
細田監督は「4歳の男の子役を、18歳の可愛い子に演じてもらえるとは思っていなかった。7〜8歳の子や、アニメーションの伝統にならいベテランの方にやってもらうものだと思っていたんですが、オーディションの結果を聞いて驚きました。映画を観て確かめてほしいです。本当に素晴らしい出会いになりました」と上白石を絶賛した。
今作で細田作品3作目となる黒木に対し、細田監督は「『おおかみこどもの雨と雪』で初めてお会いして、その時から『なんてすごい人がいるんだ』と思っていた。今回、6年が経ち(『おおかみこどもの雨と雪』で黒木が演じた)雪と同じようなヒロイン役をお願いすることができて本当に光栄です。6年前と変わらない初々しさで、すごく新鮮な形で演じてくれました」とコメント。黒木は「恐縮です。よく眠れそうです(笑)こうして褒めていただいて、さらに頑張らないといけないなと思います」と喜びをあらわにした。
くんちゃんとミライちゃんの両親・おとうさん役を演じる星野。「“家族”を描く作品がすごく好きで。細田監督も“家族”をいろんな角度から描いていると思うんですが、いま多様性のある家族を描くことが世界中で起こっていて、血が繋がっていなくても“家族”になれるような。社会が抱えている“家族”の問題意識への表れだと思うんですが、細田監督はそれを数年前から『バケモノの子』で描いている」と熱弁を振るう。
続けて、「今回の作品は“血が繋がっている家族も、家族になるってことが大変なんだ”ということを描いている。本当にファミリームービーの最先端にあるような作品なんだと改めて思いました。すごいです!」と作品に太鼓判を押した。星野の楽曲「Family Song」にちなみ、MCから「家族をテーマにした曲も手がけられていますよね」と声がかけられると、星野は「知ってるんですか!?(MCのことが)大好きです!」とはにかんでいた。
そんな星野の魅力について、細田監督は「星野さんにおとうさん役をやってもらえて本当に光栄だなと思います。すごく難しい、複雑な役なんです。揺れながら、おとうさん自体が何かを探しているような、そんな状況を星野さんに演じてもらうと、十分に表現されている以上のものが返ってくる。アフレコ中は本当に光栄な気持ちで、素晴らしい体験でした」と明かした。
くんちゃんとミライちゃんの両親・おかあさん役を演じる麻生には、「フワッと優しい感じにまとめてくださった。可愛らしさも随所に出ていて、久美さんの優しさに改めて感動しました」と細田監督。麻生は照れながらも「すごい嬉しいです。特徴のある自分の声が不安だったんですが、監督にそう言っていただけて不安がなくなりました」と笑みをこぼした。
映画『未来のミライ』は7月20日(金)より全国東宝系にて公開
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