16日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、野球解説者の山本昌氏が、読売巨人軍の上原浩治をインタビュー。

3月9日に巨人への電撃復帰が正式発表され、3週間後にはプロ野球が開幕。15試合中6試合に登板し、見事に相手を抑える場面も、被弾して炎上した日もあった。上原自身も「まだ生活とかリズムがつかめていない感じで、激動の1カ月」と振り返る。

まだ日本球界に“馴染もう”としている段階なのは、山本氏が注目したある場面にも表れている。8日の神宮球場でのヤクルトスワローズ戦、試合中のブルペンで上原は選手名鑑を手にし、今年が7年目になるマシソンと話し合っていた。日本の選手はほとんど分からないということだ。

上原は「僕はこの9年間（メジャーにいて）分からないので、ちょっと教えてもらいながら、がっつり（選手名鑑を）見てました」とコメント。昨年の成績などをマシソンに尋ねていたと明かした。

では、日本とメジャーの打者の違いはどこにあるのか。上原は「もちろんパワーは正直全然違う」としつつ、「いやらしさは日本の方が上かなと感じます」と、当てる技術などは日本の打者が優れていると述べた。

ストレートとスプリットを武器に、開幕から4試合は安打も許さなかった上原。だが、5試合目となった10日の横浜DeNAベイスターズ戦では、初失点を含む3失点で途中降板した。

上原は「2つではしんどいのをDeNA戦で分かりました」と、ストレートとスプリットだけでは厳しいとの見解を示し、「本当にまだ手探り状態っていうか、試行錯誤している状態」と述べた。

一方、同い年の盟友・高橋由伸監督との関係も“悩み”だ。かつて5歳年下の谷繫元信監督と戦った経験を持つ山本氏に、就任を境に敬語に変えたエピソードは本当か尋ねた上原は、高橋監督へのあいさつは敬語としつつ、「あとは球場でなるべく会わないようにしています」と明かした。

今後の目標について、2月のキャンプを過ごしていない上原は、「いろいろ大変な1年になると思います」としつつ「1年投げきることを目標にしたい」とコメント。「今ちょうど、ちょっと疲れが出てきている」とし、「ここを乗り切ればもっともっと（コンディションが）上がってくる」と意気込んだ。