愛らしいペット型ロボットが、家でご主人さまの帰りを待っている、なんていう事も普通になった現在。ロボットが一家に一台の時代も、そう遠い話ではないように思えてきた。そんな中、韓国では一般家庭用の家庭教師ロボットのテストが始まったとか。そのロボットの性能はいかに！

　今回、韓国でテストが始まったのは、英語の家庭教師ロボット。一般家庭に入居し、小学生を対象に「英文の読み」「英語発音の矯正」などを行うらしい。現在は、一部の家庭で導入し、テストしている段階だが、今回見つかった問題を改善し、早ければ来年中にも販売される予定だ。気になる1台あたりのお値段は、70万〜80万ウォン（日本円で約８万円）。さらに、ソフトの開発が進めば成人用として使用することもできる見通し。ちなみに、このロボット天気などの情報提供もしてくれるという、ちょっとしたおまけ付き。

　ロボットの家庭教師なんて、映画みたいでカッコいい！　でも、こんなロボット、日本では作れないの？

　そんな素朴な疑問を、社団法人日本ロボット工業会の担当者に聞いてみました。すると「このようなロボットを作ることは、日本に今ある技術的でも十分可能ですよ」とあっさり。なのに作らないのはなぜなのかというと・・・。

　「ニーズがないので作らないだけだと思います。特に英語なんかは、ネイティブの先生が身振り手振りを交えながら、直接指導したほうがいいに決まっていますから」

　う〜ん、もっともなご意見。確かに、人間の発音をどれだけ正確に発音し、聞き分けられるのかは疑問が残る。

　しかもロボットでは、臨機応変にその人の能力に応じた指導ということは難しいだろう。最後に同担当者から「それに、人間型ロボットでなければ、そういったものはもうありますよ！」と一言。そのような機能を持ったものが、既に教育教材として存在していたんですね。確かに、ロボットの形でなくても。

　でも、家に帰ったらロボットが待っている生活は確かに憧れ。家庭教師だけじゃなく、掃除も洗濯も料理も色々やってくれるようになったら、個人的にはうれしいなぁ〜！（文／verb）