ジープ 新たなエントリーモデル検討中 次期パンダの兄弟車に
もくじ
ー 新たな小型モデル 狙いは欧州/ラテンアメリカ
ー ライバルは身内 マルキオンネの後継も発表?
新たな小型モデル 狙いは欧州/ラテンアメリカ
ジープの新たな小型モデルが、今後5年以内の発売に向けた検討対象となっている。
新型のコンパクトモデルは、レネゲードの下に位置付けられるエントリーモデルとして、およそ1万5000ポンド(230万円)という値札が掲げられるだろう。
「レネゲードよりも小型のモデルというのは、われわれにとって非常に興味深いアイデアであり、この計画については現在積極的にその可能性を探っています」とジープCEOのマイケル・マンリーはいう。
ジープは、フィアット500Xでも使用されているレネゲードのプラットフォームから新たな小型モデルを作り出すこともできる。しかしコンパクトなボディサイズには、新しく、より軽量なプラットフォームが必要になるだろう。
「より小型のSUVモデルに対する欧州市場の動きを注視してきましたが、ラテンアメリカにも市場があるかも知れません」とマンリーは付け加える。
しかし、この新型モデルが中国市場で発売されることはなさそうだ。マンリーは中国市場のコンパクトSUVに対する要求は、お買い得なモデルを提供している中国ブランドが十分に満たしていると話す。
ライバルは身内 マルキオンネの後継人事も発表?
フィアット・クライスラー・オートモーティブ(FCA)におけるプラットフォーム戦略に従えば、ジープの小型モデルはフィアットとプラットフォームを共有し、パンダの次期モデルと競合すると考えられる。
ジープが新たな小型モデルを発売するには、次期パンダ4✕4のランニングギアのうえに、自前のボディとインテリアを与えるのが最も簡単な方法だろう。
詳細については、6月1日に発表される2018年から2023年にかけての「ジープ新5カ年計画」で明らかになるはずだ。
この場では、FCA総帥のセルジオ・マルキオンネからグループ全体と、アバルト、アルファ・ロメオ、クライスラー、ダッジ、フィアット、ジープ、ランチア、マセラッティとラムの各ブランドに関する計画が発表されることになる。
マルキオンネがかねて計画していたとおり2018年末をもって引退するのであれば、6月1日には彼の後任について、何らかの発表が行われるかも知れない。