西日本鉄道が、バス乗務員不足への対策として、福岡都心を走る「100円循環バス」の運行ルート縮小と、一部路線の最終便時刻繰り上げを行います。

11便の運行時刻を20〜49分繰り上げ

 西日本鉄道(西鉄)は2018年2月26日(月)、バス乗務員が不足していることから、一部路線バスの運行ルート縮小や最終便の時刻繰り上げを、3月17日(土)から行うと発表しました。


乗務員不足への対策として、「100円循環バス」のルートが、青色から赤色に変更される(画像:西日本鉄道)。

 西鉄によると、現在、バス(運輸)業界では、早朝・深夜を含む長時間労働による離職や採用難などで乗務員が慢性的に不足しており、全国的な問題になっているとのこと。同社では乗務員確保のため、高校新卒者の採用開始や地方での選考会開催、雇用・給与体系の見直しなどを行ってきましたが、改善の方向に向かっていないといいます。

 今回、その乗務員不足への対策として、福岡都心を走る「100円循環バス」の運行ルートを変更。利用の特に多い区間だけに絞り、少ない乗務員で路線を維持できるようにします。具体的には、明治通り経由をやめて、博多駅〜キャナルシティ博多〜天神〜キャナルシティ博多〜博多駅間のルートにします。

 また、バス乗務員の長時間・深夜労働を是正するため、福岡都市圏で運行されている最終バス(深夜バス)11便の運行時刻が20〜49分繰り上がります。

 ダイヤ改正の詳細は3月3日(土)以降、ウェブサイト「西鉄くらしネット」やバス停などに掲出される予定です。

【表】11便の最終バスで運行時刻を繰り上げ


ダイヤ改正により運行時刻が繰り上がる最終バス(深夜バス)(画像:西日本鉄道)。