『ホンネテレビ』キャスティングで鮮明に浮かび上がった大手芸能事務所の「ホンネ」
「ありがとう 新しい この場所が 好きになった」
11月2日の午後9時から4日間にわたって放送された『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)。この日のために作られたテーマソング『72』の歌詞は、3人の船出にふさわしい言葉で始まった。
元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がメインパーソナリティーを務めた同番組。ジャニーズ事務所を退社後、初めて3人がそろう生放送であるため、注目を集めていた。
「番組公式YouTubeにも、初日の内容は“スペシャルゲスト大集合!OPパーティー!”と予告されただけでしたね」(スポーツ紙記者)
AbemaTVを運営するサイバーエージェントの社長・藤田晋氏の別荘で開催されたパーティーから番組が始まると、矢沢永吉、橋下徹、爆笑問題といった豪華ゲストの出演もあいまって、その反響はすさまじいものだった。
「視聴数は放送開始10分で100万を超え、累計視聴数も4600万超え(11月4日午後9時現在)とAbemaTVの過去最高視聴数を更新しました」(同・スポーツ紙記者)
番組にはその後も、関根勤、三谷幸喜、市川海老蔵、きゃりーぱみゅぱみゅ、山田孝之、キャイ〜ンなど次々とゲストが登場。制作サイドは、放送直前まで大物たちの出演交渉を続けていたという。
「放送前日になっても、出演がOKなのかNGなのかわからない人たちもいたようです。宣伝映像で番組の3日目、4日目の内容をシークレットにしていたのも、“まだ誰が出てくれるのか本当に決まっていないから”というのがホンネだったそうですよ」(AbemaTV関係者)
番組は、当初の不安がウソのように豪華キャストを次々と出演させることに成功したが、なぜ、これだけのタレントを集めることができたのか。
「ジャニーズ事務所の影響力があまり及ばない事務所にねらいを定めて、キャスティングをしたことが成功の要因だったと思います。
スポーツ選手やアーティスト、さらには市川海老蔵さんのように個人事務所に所属する芸能人たちはまさにその典型です。
やはり、ジャニーズ事務所の所属タレントと共演機会の多い女優や俳優を抱える大手の事務所は、出演させることに消極的だったそうですよ」(同・AbemaTV関係者)
制作サイドは難しい状況の中でのキャスティングだったが、その中でも番組を盛り上げるためにこだわったポイントがあったという。
「SNSを頻繁にやっている方たちを中心に出演依頼をしていったそうです。3人がツイッターに投稿するだけでも注目度は十分でしたが、ゲストが自分のSNSに書き込んでくれることでさらなる拡散が見込め、その人たちのファンにも番組を見てもらうことができましたよ」(同・AbemaTV関係者)