知育アプリの世界が現実に? 「Think!Think!」リアルイベントが西伊豆で開催
静岡・西伊豆のプライベートキャンプ場「REN VILLAGE」。この場所を舞台に、2017年10月7日〜8日の2日間、子供向け思考力育成アプリ「Think!Think!」のアプリコンテンツを再現したキャンプイベント「REAL Think!Think!」が小学生1〜3年生とその家族、計53人を対象に開催された。
Googleのアワードでもファイナリスト入り
「Think!Think!」は、花まるラボが手掛ける子供向けの思考力育成アプリ。算数オリンピックや、オンライン算数大会「世界算数」の問題作成、問題集シリーズ「なぞぺ〜」の著作がある、花まるラボ代表の川島慶さんが監修。川島さんをはじめ、東大卒精鋭チームが全問題を作成している。日本では無料版を今年3月にリリース後、半年で25万ユーザーを突破している。5月には、全世界のAndroid向けアプリを対象とした「Google Play Awards」で、子供向け部門「Best App for Kids」のファイナリストに選出された。
今回の会場となったREN VILLAGEは、三方を山に囲まれて海に面し、船でしかアクセスができないという「秘境」のプライベートキャンプ場だ。
ここを「島」に見たてて、親子で「アタマもカラダも使いきる」ことをコンセプトに、当日は秋晴れの下、アプリに出てくる様々な種類の問題が、西伊豆の自然の中に登場。子供たちはいつもスマホやタブレットに向かって解いている問題を、芝生の上を走り回り、体を動かしながら楽しんだ。
「とおる?」に挑戦する様子
例えば「とおる?」という問題。アプリでは立体が壁の穴を通るかを当てるゲームだが、この島では、切り抜かれたダンボールの形にぴったりはまる物を島中から探してくるというものに。また立体を切った時に、断面の形がどうなるかを考える「きりくちのかたち」は、立方体や三角すいなどの形に加工された大根を、実際に切るという内容となった。
「きりくちのかたち」に挑む子供たち
このほか、いつもは画面上を指でなぞって進む迷路コンテンツ「じゅんばんひこうき」も、この日は保護者が障害物となり、番号を書かれたフラフープをくぐりながら、ゴールを目指すという、身体をフルに使うものにアレンジ。丸2日間、島に再現されたアプリの世界で子供たちは汗をかきながら、満面の笑みで楽しんだ。
「じゅんばんひこうき」
アプリだけでなく、外に出て自分の殻を破る体験を
このイベントを企画した花まるラボの担当者は、「アプリは、子供たちの『学ぶ意欲』を高め、思考力を養うには最適なプラットフォームだと思います。ただ、それだけではなく、子ども達に必要なのは外に出て、未知の場所やモノと向き合い、自分自身の殻を破っていくことだと考えます。このイベントは、その象徴的なイベントとして、最大限思考力を刺激しながら、未知の場所で様々なことを体験する、ことをテーマに作り上げました」と語る。
参加した保護者たちは、「子供が目を輝かせて楽しんでいた」「親にとっても、家族の思い出、子供の意外な一面など、かけがえのない体験になった」などと話していた。
53人が参加した