一見すると、傾いた太陽に赤く照らされた、葛飾北斎の浮世絵「凱風快晴」を思わせる見事な赤富士。しかしその実は宮崎牛で出来た肉の山......。JA宮崎が公開したインパクト抜群の宮崎牛PR動画が話題を呼んでいる。

縁起が良いとされる美しい赤富士を見事に再現した肉の山は、ご利益があると同時に食欲増進にも一役買いそうだ。


一見すると美しい赤富士だが...?

撮影は冷蔵庫の中、木々も野菜で再現

JA宮崎が

「徹底的にリアルさを追求。山の凹凸や山頂から麓まで変化する山なみなど細部まで表現するため、肉の部位による色の違いを駆使したり、生い茂る木々の様子を実際の野菜で再現しました」

と解説する通り、山のフォルム、色合い、そして周囲を囲む樹海まで見事に再現されている。すべてが食材で出来ているため、撮影は巨大な冷蔵庫の中で行われるなど、かなりハードな撮影だったという。

メイキングでは、低温に保たれた冷蔵庫の中で肉と野菜で赤富士を作り上げていく様子が確認できる。



この赤富士に使われたのは、「和牛のオリンピック」とも呼ばれる全国和牛能力共進会で2011年と12年に前人未到の2連覇を成し遂げ、17年には3大会連続で最高賞である「内閣総理大臣賞」を獲得した黒毛和牛「宮崎牛」だ。

肉の山を作るために使われた肉の総量はテスト撮影を含めると25.6kgに上るという。



この衝撃的でありつつ食欲をそそる動画には多くの人が反応し、10月3日時点で30万回再生され、ツイッターでも様々なコメントが投稿されている。

ちなみに、メイキング映像にも収録されているが、この動画で使用された食材は撮影後にスタッフが調理して食べきったという。高級和牛の様々な部位がほぼ食べ放題とは何ともうらやましい......。