2014年8月から続いていた、東京駅・丸の内駅前広場の整備工事が進み、フェンスなどが取り払われ、美しい東京駅が拝めるようになったと話題だ。

とはいっても、東京に住んでいながら東京駅の外観をきちんと見たことがなかった記者。なぜなら、駅を利用するときは乗り換えだけで改札の外には出ないからだ。

実際に見たい! そこで、2017年9月26日に東京駅へ行ってみた。

大正3年の創建当時の姿

東京駅に着いたのは午前9時30分。地下鉄丸の内線の改札を出て、新丸ビルの出口から地上に出た。

あれ? まだフェンスが見えている? 完全に工事のフェンスがなくなったわけではなさそうだ。





駅の丸の内北口側へ回ると、工事のフェンスが続く。中央口方面へと進むと、ようやく開けた広場に出た。完成予定図を見ると、現在は中央広場の半分くらいが解放されているように見える。それにしても、開放感があって気持ちがいい! 工事のフェンスギリギリまでバックすると、東京駅の美しい建物が見渡せる。


丸の内駅前中央広場

工事前はどんな風景だったのか、JR東日本のホームページを見たら、駅前はロータリーになっており、現在のように人がゆったり歩けるスペースなど、なさそうに見える。


JR東日本ホームページ内 駅改良プロジェクトより

朝にもかかわらず、広場には観光客らしき人たちが何人も記念撮影をしていた。そこに一人、目を細めて東京駅を眺めるおじさんが......。思わず声をかけてみたら「近くまで来る用事があったから、ついでに、どんな風になったか見に来た」という。川崎市から電車に乗ってきたというそのおじさんは、「十何年ぶりに来てみたら、駅も周りの建物も変わっていて驚いたよ。でも、赤いレンガがキレイでいいね」と言って、携帯電話のカメラでパチリと1枚撮っていた。


駅名入りの記念撮影スポット

広場から、南口の方へ歩き、郵便局があるKITTEビル前へ行くと、4人でワイワイと東京駅を指さしながら盛りあがっている人たちが。どうやら、ご家族らしい。

「母が上京してきたので、きれいになった東京駅を見せようとみんなで来ました。ドーム型の屋根がきれいで海外旅行に来たみたいだねって話していたんです」

多くの人を魅了する東京駅丸の内駅舎は、重要文化財。大正3年(1914年)の創建当時の姿を再現するための工事が行われ2012 年10 月に完了している。

駅前広場の完成予定は、最初は今年の春予定だったが、冬まで延びた。広場が完成したら、また訪れてみたい。