[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2017年9月12日放送の「石田ジャーナル」のコーナーでは、関西ワインについて取り上げられました。

実はかつて大阪は「日本一のブドウの産地」でした。実際、大阪や兵庫にはワイナリーも多いのですが、知名度が低いのが現実です。

そこで関西ワインをPRするため「関西ワイナリー協会」が去年発足、現在、近畿2府3県の14社が参加して関西ワインを国内外に売り出そうとしています。


「関西ワイナリー協会」ホームページより

日本料理に合う味わいだが高価格なのが課題

関西ワイナリー協会会長の郄井さんによると「関西のワインは実力があります。まず、だしに合う、日本料理に合う、外国のワインにはない特徴があるのでぜひ試してもらいたい」とのこと。

和食は4年前にユネスコ無形文化遺産にも登録され、世界中でブームとなっています。そんな中、和食に合う関西ワインとして世界に打って出るつもりですが、関西ワインの価格は海外産の格安ワインのおよそ6倍。郄井さんは「いかに低コストでおいしいワインをつくるかが重要」だと考えています。そのためには関西の気候に合う育てやすくコストがかからないブドウ品種の開発が必要です。

来年3月には大阪府が羽曳野市にワインの研究施設を完成させ、これにより関西オリジナルの世界と戦えるブドウの開発、醸造技術や後継者の教育の場ができ、コストを半分ほどに減らせるとのこと。「日本のワインの先駆けになれば」とおっしゃっていました。

まずは国内での知名度アップを狙いたい「関西ワイン」ですが、それには関西に住む人たちが率先して「地元の味」を楽しむところから始めたいなと思いました。(ライター:けあるひの)