みなさんは、車で出かけようとして「片道2時間かかるよ」と言われたら、遠い？　それとも近いと感じるだろうか。

2017年8月18日につぶやかれたあるツイートがきっかけで、北海道民の距離感が話題になった。

東京から日光までとほぼ同距離

きっかけとなったツイートは、札幌から旭山動物園までの距離と、東京から日光東照宮までの距離と同じだとしたこのツイート。

どちらも約150キロ。そういわれると、東京在住の記者の感覚では、結構距離があるなと思った。

これに対し、ほかの県に当てはめると「これが同レベル」というツイートが複数上がった。

ちなみに、愛媛県の松山市と香川県の高松市までの距離を検索すると、157キロあった。四国横断とほぼ同じレベルでもある。これは、「ついで」というには遠すぎるような気がする。

この距離を北海道民はどう感じているのか。

ツイッターでは、やっぱり遠いという意見と、「ついでに」感覚に賛同するという意見に分かれていた。

実際に北海道民はどんな感覚で移動しているのだろう。北海道出身者と、北海道出身の妻を持つ知人に話を聞いてみた。

片道4時間は日帰り範囲？

北海道の中央部に位置する美唄町に実家があるという女性は、帰省時に親戚と出かけることが多いという。

「ある時、日帰りで芝桜を見に行こうと言われて、場所を聞いたら片道4時間もかかる場所でした。ランチを食べに片道1時間以上はかかる小樽まで行こうと誘われることも珍しくないです。北海道は車社会ですし、札幌などの都市以外はそれほど車も混まないから、2時間くらいの移動は平気なのかも」

また、北海道出身者の妻を持つ男性は、「妻は東京住まいが長いせいか、距離感の違いにずれを感じたことはありません」としつつも、「実は来月、帰省予定ですが、そのときに親戚が2時間以上も車を走らせて会いにきてくれることになっているんです。わざわざ大変だなと思ったのですが、先方にとってはそれほど......って感じでしたね」と話した。

北海道といえば、道路が広くてまっすぐで景色も良いというイメージがある。雪道でなければ長距離移動もそれほど苦にならないのかもしれない。


北海道は景色がよくて、運転も楽？（写真はイメージ）