CBS MarketWatchによると、3日の米株式市場は、米ISM(サプライマネジメント協会)が朝方発表した7月の米非製造業景況指数が、前月の62.2%から60.5%に低下したものの、市場予想の平均値と一致したことから、市場は反応薄だったことに加え、米国標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月物が、前日比1.03ドル安の1バレル=60.86ドルに反落したことを受け、主要な株式指標はまちまちとなった。

  ダウ平均株価指数は、前日比13.85ドル高の1万0697.59ドルの続伸。一方、ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は1.34ポイント安の2216.81、S&P500株価指数は0.92ポイント高の1245.04となった。

  個別銘柄の動きでは、独スポーツ用品最大手アディダス・サロモンが3日、同業の米大手リーボックを31億ユーロ(約4200億円)で買収すると発表したことを受けて、リーボックの株価は前日比30.01%高の57.14ドルで引けた。また、米最大手のナイキは同1.27%高の86.92ドルとなった。米ソフトウエア大手のマイクロソフトは、同1.64%高の27.25ドルとなり、年初来高値を更新した。

  一方、米メディア大手のタイム・ワーナーは、第2四半期決算を発表したが、最終損益が前年同期の7億7700万ドルの黒字から一転して3億2100万円の損失を計上したことから、同0.86%安の17.27ドルで引けた。同社の株価は引け後の時間外取引でもさらに0.29%下落した。米保険大手シグナは、第2四半期決算で、最終利益が前年同期比43%増の7億2000万ドル(約800億円)となったことが好感され、同6.61%高の115.57ドルで引けている。【了】